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みなと&わたし:近代パン発祥の碑 年月を経て実績に光

横浜みなと新聞 | 神奈川新聞 | 2016年11月21日(月) 16:59

近代パン発祥の地の石碑と内海幸二さん=横浜市中区日本大通
近代パン発祥の地の石碑と内海幸二さん=横浜市中区日本大通

 開港期、現在の横浜港郵便局(横浜市中区日本大通)付近に幕府が外国人向け日用食品街を建てた。その一角で、フランス人にパンの製法を習った内海兵吉が1860年に「富田屋」を開いたのが、近代的なパン販売の始まりとされる。近くに建てられた記念碑の除幕式にはひ孫の幸二さん(78)も出席した。

 幸二さんは富田屋で育ち、店舗地下の石窯でフランスパンが焼ける香りを覚えているという。しかし店は接収され、戦後は同業者とともに元町に移ってパン屋を続けた。幸二さんも大学を中退して家業を継いだが、昭和40年ごろに廃業した。

 長い年月を経て、実績に光が当たった曽祖父。「パン食文化が普及した現代を知ったら、先祖も驚くのでは」と思いをはせていた。

 
 

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