
◆半熟オムレツ熱々で
香港路にある純喫茶。開業は1955年。中華街が「南京街」と呼ばれていたころから、店主の高木敏之さん(84)、妻・麗春さん(84)の2人で店を切り盛りしてきた。
ネルドリップで入れたコーヒーと一緒に注文したいのが、名物の「タマゴサンド」(550円)。塩こしょうで味付けした半熟のオムレツをパンで挟む。卵を3個使うだけあって、皿からはみ出るほどのボリュームだ。かつて料理人だった店主は「鉄のフライパンじゃないと、ふわとろに焼き上がらない」と、ほほ笑む。熱々のうちに頬張りたい。
常連客の中には50年以上通う人も多い。「体が続く限り店に立ちたい」と、2人は話す。
横浜市中区山下町147。みなとみらい線元町・中華街駅徒歩5分。午前9時~午後5時。不定休。14席。電話045(681)4805。
