約70年にわたって横浜港で働く人々を撮り続けてきた船内荷役業「東洋船舶作業」元社長の堀内利通さん(84)=横浜市中区=による写真展「港で働く男たち」が、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(同区)で開かれている。戦後から平成までの半世紀を撮影した24枚を紹介。ミナト横浜の歴史を伝えている。
1953年ごろに撮影されたのは、午前7時半に大勢の作業員を乗せて波止場から貨物船に向かうボートの姿。72年に本牧ふ頭で輸出自動車2台をつり上げて運ぶ様子や、輸入された1トンものアルミの塊を艀(はしけ)に降ろす作業を捉えた88年の写真など、モノクロからカラーまで異なる時代を写した作品が並ぶ。
秘密スポットから捉えた写真も
ミナト横浜で働く人々を撮り続け70年 写真展、入場無料
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車の輸出が盛んになり、本牧ふ頭で自動車2台をつり上げて運ぶ様子=1972年(堀内さん撮影、提供) [写真番号:1133656]
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大勢の作業員を乗せて象の鼻に隣接した西波止場から貨物船に向かうボート=1953年ごろ(堀内さん撮影、提供) [写真番号:1133662]
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大さん橋の入口に掲げられた東京五輪の旗=1964年(堀内さん撮影、提供) [写真番号:1133663]
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横浜港に数多く停泊する港湾作業用の「艀(はしけ)」=1970年(堀内さん撮影、提供) [写真番号:1133660]
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国の保税倉庫として使用されていた当時の横浜赤レンガ倉庫=1968年(堀内さん撮影、提供) [写真番号:1133661]
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「若い頃はいいカメラが買えず、人に借りながら撮影していた」と語る堀内さん=横浜市中区 [写真番号:1133659]
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戦後から平成にかけて横浜港で働く人々を堀内さんが撮影した写真展=横浜市中区 [写真番号:1133658]