
地方からの出稼ぎ労働者や外国人労働者らに長年寄り添い、臨床医や産業医として多くの課題に向き合ってきた医師が今年5月、この世を去った。横浜市神奈川区の港町診療所元所長、天明佳臣さん=享年(90)。今月12日には同市内でしのぶ会が開かれ、活動をともにした関係者ら約70人が出席し、思いをはせた。
「労働者が安心して安全に働けるようになることが、天明さんの最大の願いだった。その遺志を、引き継がなければならない」
会の冒頭、港町診療所の設立当初から天明さんと活動をともにした「ひらの亀戸ひまわり診療所」(東京都江東区)の平野敏夫理事長は、そう力を込めた。
診療所を飛び出した活動も
港町診療所初代所長・天明さん しのぶ会で「遺志継ぐ」
港町診療所で診察中の天明さん=1992年4月撮影 [写真番号:1124523]
天明さんをしのぶ会で記念撮影する関係者ら=横浜市中区 [写真番号:1124527]
しのぶ会の会場入口に飾られた天明さんの遺影 [写真番号:1124526]
診療中の天明さんの写真などが上映されたしのぶ会=横浜市中区 [写真番号:1124525]
天明さんが初代所長を務めた港町診療所=横浜市神奈川区 [写真番号:1124524]