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「乗れない鉄道」に同乗 神奈川臨海鉄道「本牧線」体験記

横浜みなと新聞 | 神奈川新聞 | 2022年10月3日(月) 12:54

横浜本牧駅を発車するコンテナ貨車をけん引する機関車

 今年は鉄道開業150年。鉄道発祥の地の横浜には、貨物列車専用の路線、神奈川臨海鉄道の「本牧線」がある。根岸、横浜本牧、本牧埠頭(ふとう)駅の3駅を拠点に、横浜港と全国を鉄路でつなぐ。環境負荷の小さい鉄道などの貨物輸送に移行する「モーダルシフト」で輸送量もやや増加に転じている全長5・6キロの同線に同乗させてもらった。

神奈川臨海鉄道「本牧線」
完工式が開かれた後、初運転が行われた「本牧線」=1964年10月1日撮影

 本牧線は1969年、川崎市で貨物輸送を担う神奈川臨海鉄道が開業した。「本牧線のこの10年は、コンテナ輸送に力を入れている」(同社)という。

 沿線の工場から出荷される食用油のほか、横浜港で輸入されるコーヒー豆や大豆などを全国へ発送。逆に全国から貨物列車で全国から到着した貨物のうち、北海道や九州のタマネギをはじめとする農産物や乳製品などは横浜本牧駅からトラックで金沢区の南部市場へ運ぶ。国内各地の製紙工場から送られてきた新聞用紙や印刷紙は本牧埠頭駅へ運び、トラックで県内の事業者へ輸送するほか、船で海外へ輸出する。

無線で安全確認をする機関士

 JR根岸線根岸駅と同じ構内にある臨海鉄道の線路を案内してもらう。「いかにヒューマンエラーを防ぐか。特にここでのミスは旅客の根岸線を止めてしまうことにもつながりかねない」と担当者。中でも、貨車などのブレーキ点検は欠かせず、必ず打音検査もする。ブレーキが緩んでいる場合には、キーンと高い音が響くという。

 取材した9月中旬には同駅を1日141両の貨車が発着。隣接する製油所で精製される石油を多く扱い、冬場には200両の貨車が行き交うこともある。

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