1923(大正12)年9月1日の関東大震災で壊滅的な被害を受けた横浜港。その中心にあたる新港ふ頭(横浜市中区)では国内初の震災復興事業が行われ、わずか1年半という「驚異的なスピード」(土木学会)で岸壁が復旧した。震災から復興した岸壁は一部で残されており、歴史的な構造物を土木学会が選奨する土木遺産に昨年認定された。
「国港」「帝都の関門」と呼ばれた横浜港は国の直営港として整備され、震災前は国内最大の貿易港としての地位を占めていた。新港ふ頭は05(明治38)年に国内初の近代的な埠頭として完成。…
新港ふ頭、復興速度は驚異だった 関東大震災から1年半
「横浜ハンマーヘッド」の周囲に残されている関東大震災からの復興岸壁=横浜市中区 [写真番号:490200]
土木遺産を残しつつ、新しい観光の拠点として脚光を浴びる新港ふ頭 [写真番号:490201]
土木遺産の震災復興岸壁は、老朽化を理由に改修工事が進められている [写真番号:490202]