
コロナ禍の緊急事態宣言下、5月8日の金曜だった。
広告関連の仕事に就く30代女性の「笛美」さんは、自宅でラジオの国会放送を聞きながらリモートワークを続けていた。少し早めに切り上げると、あるネットニュースが流れてきた。週明け、検察庁法改正案が衆院内閣委員会を通過する見通しと報じていた。
改正案は政府が認めれば検察官の定年を延長できるとうたっていた。時の政権による恣意(しい)的な人事も可能となるだけに、検察の独立性や三権分立が損なわれ、権力の暴走を許しかねないと批判されていた。
その夜、ツイッターを投稿した。タイトルはこう記した。
〈1人でTwitterデモ〉
そして、ハッシュタグ(検索目印)。
〈#検察庁法改正案に抗議します〉
瞬く間に拡散した。
「#検察庁法改正案に抗議します」 私が投稿した理由
「笛美さん」が5月8日に投稿したツイート(スクリーンショット) [写真番号:457829]
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安倍政権の継承をうたい、9月に就任した管首相 [写真番号:436965]