1. ホーム
  2. 連載・企画
  3. 論説
  4. 照明灯
  5. 【照明灯】同じ3代目

【照明灯】同じ3代目

照明灯 | 神奈川新聞 | 2018年2月12日(月) 10:40

照明灯
照明灯

 戦国大名は領土拡大を最優先に掲げ、搾取される領民は重税を強いられた上に戦火で家や田畑を焼かれるといった苦しみにあえぐ。支配する側と支配される側の関係は紋切り型のイメージに陥りがちである▼小田原北条氏3代・氏康はしかし、領民に寄り添った戦国時代屈指の名君とされる。「戦国大名の危機管理」(黒田基樹著、角川ソフィア文庫)によると、武田信玄や上杉謙信との戦いや相次ぐ飢(き)饉(きん)に直面しながらも領民を守る政策を打ち出した▼大地震で農民が村から逃げ出し、再生産ができない状態だった1550(天文19)年、氏康は「公事赦免令」を発している。田畑を捨てた農民でも、戻った者には借銭・借米の債務を破棄した。代官らの不正などに対し、村に提訴権を認める目安制を敷いた▼初代・宗瑞(早雲)が礎を築き、2代・氏綱が「北条」を名乗った。3代・氏康は民をいたわる領国経営を成し遂げて関東における地歩を固め、全盛期を築いたといえよう▼川柳に〈売り家と唐様で書く三代目〉とか。

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら

北朝鮮に関するその他のニュース

照明灯に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

論説に関するその他のニュース

アクセスランキング