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2020年1月の記事から
リスクをどう報じるか

ジャーナリズム時評 | 神奈川新聞 | 2020年2月19日(水) 02:00

 2019年末から中国で発症例が報告されてきた新型コロナウイルスによる感染症は、1月に神奈川県内で日本国内初の患者が報告され、2月の国内初の死亡例も県内住民だった。また、感染拡大が進むクルーズ船の横浜港への停泊で、がぜん「地元」ニュース化した。本紙が、情報不足の乗客乗員のために差し入れられていたという話も伝わっている。そうした中で、何をどう報じるかは、報道機関にとって重要課題だ。とりわけ、迅速さを旨とする報道にとって、より正確さが必要とされるとともに、リスクの伝え方において特別な注意と経験値が求められてもいる。この件については、多くの情報を通信社に頼らざるをえない側面がある一方、紙面作りのうえでは独自性を発揮できる余地が大きいだけに、報じる側の責任はその分大きくなる。

リスクゼロの危うさ

 
 

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