
米トランプ政権が核使用の制限を緩和する新たな核戦略指針「核体制の見直し(NPR)」を公表した。
2010年のオバマ政権による指針「核なき世界」を転換し、核の先制不使用を否定するとともに、小型化した「使える核」の開発も盛り込んでいる。
新たな指針の提示を受け、河野太郎外相は同盟国に対する抑止力が拡大強化されるとして高く評価する考えを表明した。
核廃絶と不拡散を訴えてきた姿勢はどこへいったのか。理想を追い求めずして現実を変革することはできない。軍拡競争に再び陥り、新たな冷戦を招きかねない米政権の危うい選択に再考を促すことこそ、唯一の戦争被爆国としての責務だろう。
核廃絶・不拡散を追求する日本の姿勢に