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美大生ルームシェア、間取りカスタマイズ、IoT実験 
居住者と地域に愛される横浜の賃貸住宅、その取り組みとは

PR | 神奈川新聞 | 2022年3月11日(金) 00:00

 美大生のルームシェアによる住民イベント参画、入居者自身が申し込み時にリノベーションプランを選べる「カスタマイズ賃貸」の提供、IoT(モノのインターネット)技術による新しい住まいづくりの実証実験―。こうしたユニークな試みを次々と展開する賃貸住宅が、横浜市青葉区の閑静な住宅地にある。横浜市住宅供給公社が1998年に完工、管理する「オクトス市ケ尾」(5棟、160戸)だ。長く快適に住み続けてもらうための取り組みは、住民と地域をつなぎ、活性化する役割も担いつつある。築20年を過ぎたマンションを、「ずっと住み続けたい」との声が上がる魅力的な住まいに育て上げた「仕掛け人」たちに、成功の秘策や今後にかける思いを聞いた。

美大と住宅供給公社、異色の連携

 「ワクワクしながら入居し、住んでよかったと思ってもらえる。そんな物件にしたいと思っていた」。2019年春、育児休業から復帰してオクトスの担当になった公社賃貸住宅事業課の杉浦真希さんは、こう力を込めた。

笑顔で語り合う横浜市住宅供給公社の(右から)北爪夏海さん、杉浦さん、竹中庸子さん ※取材は感染対策を実施した上で行いました

 オクトスは、敷地内に菜園や炊き出しのスペースを確保したり、部屋も10種類以上の間取りを用意したりと、完成当時も新しい試みが多い集合住宅として始まった。

 最初の20年間は「ヨコハマ・りぶいん」の賃貸物件として、横浜市などから家賃補助が出ていた。しかし、補助の期間満了に伴い退去者も徐々に現れ、新たな魅力づくりが課題となっていた。

 その一環として2021年春から始まったのが、同じ青葉区内にある横浜美術大学の学生ルームシェアだった。家具や家電を備え付けで用意するなど優遇する代わりに、マンション内で催されている季節の行事など地元イベントに参加することが条件で、「第1号」として女子学生2人が入居した。

短冊などを飾り付ける七夕イベントの参加者(横浜市住宅供給公社提供)

 七夕では折り紙で飾り付けをし、ハロウィーンの季節にはかわいらしいキャラクターのイラストを額装して展示した。12月半ばに開かれたクリスマスイベントでも、1㍍四方ほどの段ボールハウスを色鮮やかに塗装したり、トートバッグ手作り体験のお手本を用意したりと、美大生ならではの演出で催しを大いに盛り上げた。

クリスマス会でバッグ制作に挑戦する子どもたち(横浜市住宅供給公社提供)

 居住者の小里真里子さんも「2歳の息子がハウスを気に入って、壊してしまうのではないかと思うくらい遊んでいた。手作りの作品があると、場に温かみが生まれていいですね」と笑う。杉浦さんとともに企画に関わった公社の北爪夏海さんは「子どもたちが美術に触れるよい機会になったのでは」と頬を緩める。

学生ルームシェアの取り組みについて語る横浜美術大学の今井学務課長(右)と同課の尾澤隆敏さん ※取材は感染対策を実施した上で行いました

 美大と住宅供給公社の異色の連携は、学生の住まい支援や作品展示機会を求めていた美大側にとってもメリットが大きかった。「多くの人に作品を見てもらえて、学生もやりがいを感じている。これからの人生の自信につながっていくと思う」と同大の今井宏一学務課長は目を細める。「公社管理のマンションなので、大学としても安心して薦められる。さらに多くの学生が入居して住民との交流を図ることで、これまで以上に関係を深め、地域活性化に少しでも貢献したい」との思いは共通だ。

間取りや設備をカスタマイズ

 入居者の希望に基づいて間取りや設備を調整できる「カスタマイズ賃貸」も、好評な施策の一つだ。住まいへのニーズの多様化に対応しようと、18年末からスタート。入居者が四つのプランから気に入った間取りを選べ、工事期間中の家賃もかからない仕組みとなっている。

 居住者の退去に伴って部屋を改装するケースは多かったが、新しい間取りやデザインが入居を検討している人の好みに合うとは限らない。そうしたズレの解消も課題となっていたという。カスタマイズ賃貸の入居はこれまでに11件あり、担当する公社の竹中庸子さんは「募集して1カ月で入居が決まった部屋もあり、全体的に空室が埋まるのが早かった。カスタマイズ賃貸に取り組んだことで、リノベーション物件に興味を持つ人にオクトスの魅力に気付いてもらうきっかけづくりができた」と喜ぶ。
 
 20年12月からは、横浜市と連携した住まいの実証実験の舞台にもなっている。産官学が共同してIoT技術を活用したビジネスを推進する「I・TOP横浜」の一環だ。

敷地内の菜園で行われた実証実験(横浜市住宅供給公社提供)

 「スマートフォンで開閉できる電気錠の設置」「スマートフォンのチャットツールを用いた共用スペースの予約システム」「敷地にある菜園での全自動家庭菜園ロボットの稼働」―など多彩な試みを、居住者らの理解を得た上で実施した。実験に参加した入居者の希望で、期間終了後もそのまま取り組みを継続している例もあるといい、「検証結果を踏まえ、公社が管理する他の賃貸住宅にも導入を検討したい」(杉浦さん)と意気込む。

居住者の思いを陰から支えたい

 「マンション内で、別の間取りの部屋に引っ越したい」。公社の取り組みが進むにつれ、複数の居住者から、こうした相談を受けるようになった。築20年を過ぎると、子どもの自立や老いた両親との同居検討など居住者のライフステージも変化していく。住み替える必要が生じているが、引き続きオクトスには住み続けたいという要望だ。「住んでいてよかった、と思ってもらえているのだろう」と推測する杉浦さん。「ただ生活するだけではない『プラスアルファ』の要素がたくさんある、すごく面白いマンションになってきたと思う」と語る。

オクトス市ケ尾

 新型コロナウイルスの感染拡大前は、マンション内のイベントについて地元自治会の回覧板などで告知、周辺住民も集まる交流の場になっていたという。「長らく横浜のまちづくり・地域の活性化に取り組んできた公社として、オクトスの魅力向上だけではなく、地域全体がよりよくなればとの思いで取り組んできた」と杉浦さん。オクトスを訪ねる度に、居住者同士の仲が良さそうな様子を見かけていた竹中さんは、こう話す。「お互いが仲間として支えあい、よりよいマンションにしていこうという気持ちを持っているように感じる。私たち公社は、その思いを陰ながら支えていける存在でありたい」

新しい挑戦、その姿が目に浮かぶ

 今でこそ横浜での暮らしになじんでいる小里さんだが、実は4年ほど前、結婚を機に大阪から地縁のないこの地に引っ越してきていた。いまコロナ禍で人と接する機会が限られる中でも、マンションのイベントを通じて子育て世代同士の交流が増えてきているのを実感する。「子どもと遊べる場所もたくさんあって、環境にも満足。末永く住み続けたい」と言う。

 時代の変化を踏まえつつマンション生活に多種多様な魅力や潤いを追加していく同公社。変化の熱意の源を尋ねると、杉浦さんはこう答えた。「私自身ここが好きで、その良さを伝えていきたい。新築ではないが、可能性にあふれ、新しいことに挑戦できる気がする。私には、オクトスのそんな姿が目に浮かぶんです」

 公社ならではの価値ある賃貸住宅を育てる試みは、これからも続いていく。

(編集・制作=神奈川新聞社デジタルビジネス局)
(提供=横浜市住宅供給公社)

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