宇徳 創業130周年記念対談
イマもミライも「動かす」
PR | 神奈川新聞 | 2021年2月16日(火) 00:00
宇徳は2020年3月に創業130年を迎えた。横浜を発祥とする重量物輸送の先駆的企業として創業以来、港湾・プラント・物流において「動かす」に関する多様なサービスを提供している。記念すべき年の締めくくりとして、宇徳 田邊昌宏代表取締役社長と市内でラジオ番組を抱え“横浜”という共通項を持つ、シンガーソングライター 宇徳敬子さんが対談し、同社の歩みや「動かす」ことについて、それぞれの思いを語った。
※この対談は、新型コロナウイルス感染防止対策を実施しています。
※文中敬称略
聞き手=吉田勝行・神奈川新聞社経済部長
引き継がれる歴史と誇り
―宇徳のこれまでの歩みを教えてください。
田邊 1890(明治23)年、創業者である宇都宮徳蔵は弟の金之丞と横浜に進出し、“モノ”を動かして価値を生むことに着目、現在の運輸と商社の両機能を持った、「宇都宮徳蔵回漕店」を創業しました。明治時代における近代工業の振興と共に、発電所施設をはじめ製紙機械などの重量物輸送に特色を発揮し“重量物の宇都宮徳蔵回漕店”の名を高めたようです。
1949(昭和24)年には、商号を「宇徳運輸株式会社」に変更しました。輸送だけでなく輸送した機器の据え付けも担うようになり、また京浜港周辺の作業(港湾荷役)や通関業務にもフィールドを広げました。
その後さらに事業領域を拡大し、現在では港周辺で大型物流倉庫を運営、重量物に限らず小ぶりの消費物資の保管、配送までを宇徳グループのネットワークを活用し、全国各地でサービスを提供しています。

宇徳敬子 皆さんはどのような思いでお仕事に取り組まれているのですか?
田邊 重量物や特殊な形をした機器などの輸送は大変と思われがちですが、当社の社員は私たちがやってみせる、と意気込み取り組んでいます。どんなモノも「動かす」という精神は創業時から引き継がれ、“イマ”も根付いているのかなと感じています。
敬子 長い歴史の中で時代の変化に沿って「動かす」ことを続けてこられたのですね。以前から御社にご縁を感じていて、気になっていました。
田邊 今回、創業130周年を記念して当社の歴史を振り返り、“ミライ”の話をしようと考えた時に、勝手ながらお相手は創業者と同郷であり、遠い親戚のように感じていた宇徳敬子さんしかいない、とご足労いただいた次第です。
横浜の街づくりにも貢献
―全国でサービスを提供しているとのことですが、創業地 横浜での実績はどのようなものがありますか。
田邊 最近の輸送実績として、当社本社ビル前で行った横浜市庁舎とJR桜木町駅を結ぶ「さくらみらい橋」の陸部分の架設工事があります。道路の横に仮置きされている橋桁を、当社保有の多軸台車「スーパーキャリア」で指定の位置まで輸送し、既設の橋桁・橋脚にボルトでつなぐためミリ単位で高さを調節する、といった作業を一晩で行いました。
限られた時間の中で行う作業は、創業時より磨き上げられた技術力が活かされており、表立ってではありませんがインフラや物流を支え、横浜をはじめ全国各地で人々の暮らしに役立っていると思います。
敬子 実際に橋を渡りましたが、美しい景色を見ながら歩ける夢の懸け橋のようでした。宇徳が手掛けたことだよ、と本来は誇りにできることですよね。難しい仕事を自らやるんだ、という高い志を持ち、自慢せず前に進んでいく姿は素晴らしいですね。
田邊 当社の姿勢を敬子さんにご理解いただけてありがたく思います。
動かして創造される価値
―「動かす」ことについて、それぞれの思いをお聞かせください。
田邊 当社社員は一人一人がモノを「動かす」ことに真摯に向き合っています。簡単な表現に聞こえるかもしれませんが、食品や自動車も、製造されただけではただのモノでしかなく、使う人や必要な人に届けられることで意味を持つようになると考えています。「動かすことで、作られたモノに価値を生む。」それこそが我々の仕事です。
これからも、モノを動かし続けて価値を生み、社会への貢献やミライをつくっていきたい、というのが当社の心意気です。
敬子 モノに価値を生むために動かした人の名前は表舞台に立たないけれど、その目立たない、自慢しないという心意気が素敵ですね。
私の音楽活動も近いものがあります。自分を押し出すより、作品を通じて誰かの力になれたり、人の心を動かしたりすることに喜びを感じて歌ってきました。また、楽曲提供やコーラスワークに関しては、多くの歌手の方に寄り添ってサポートするだけではなく、自分自身もより音楽を楽しむことができていると感じています。田邊社長のお話を伺い、音自体を本気で楽しんで、それを聴いてくれた方々が幸せになっていただけたらいいなと思う私の価値観を肯定していただいたように感じて、うれしく思いました。
田邊 前面には出て行かずに価値観を見いだすという敬子さんのお考えは、当社の気風に非常に似通ったものがあるな、と感じました。
また、目に見えない音で人の心を「動かす」ということは、音が価値を生んでいるのではないでしょうか。動かして喜んでもらうという当社の心意気は、敬子さんの活動にも重なるところがあるように思います。
敬子 活動自体が目立つことではなく、その先の幸せを感じてもらうことが、私たちに共通した目的かもしれませんね。
思い描くミライの姿とは
―思い描くミライについてお話ください。
田邊 現実世界では、流行り廃り、ブームという現象はこれからも続くでしょう。当社も対象となる市場の変化には、企業として機敏に対応していくことが必要だと考えます。
一方、創業時から受け継いでいる、モノを動かし価値を生む分野、少し表現を柔らかくすると「喜んでもらえるようにモノを動かす」という需要は、普遍だと信じています。イマもミライも当社の特性を維持・強化しながらモノを動かし、皆さまから宇徳がいてよかった、と喜んでいただける存在を社員一同目指していきます。
敬子 私は音楽家ですが、御社が築き上げてきた数々の夢の懸け橋のように、人の心を動かし幸せを運んでいけるよう、音楽創りに励んでいきたいと思います。
田邊 共通のキーワードは、「動かす・喜ばせる・幸せを届ける」でしょうか。それぞれの「動かす」で人や社会のミライをつくっていきましょう。
(提供:株式会社宇徳)
(制作:神奈川新聞社クロスメディア営業局)
イマもミライも「動かす」
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株式会社宇徳 代表取締役社長 田邊 昌宏 [写真番号:499505]
シンガーソングライター 宇徳 敬子 鹿児島県出身。1990年にB.B.クィーンズのメンバーとしてデビュー。 その後ガールズユニットMi-Keとして活動。現在はシンガーソングライター、ラジオパーソナリティーとして活躍している。 [写真番号:499506]
さくらみらい橋の架設工事 宇徳 保有機材「スーパーキャリア」で橋桁を輸送 [写真番号:499507]