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新春トップインタビュー2023
横浜市医師会

PR | 神奈川新聞 | 2023年1月1日(日) 00:00

市民と一丸で乗り切る

一般社団法人横浜市医師会
会長
水野 恭一 氏

 新型コロナウイルス感染症との闘いは間もなく丸3年となりますが、昨年は「コロナ禍は医療従事者だけでは乗り切れない」と痛感する1年でした。

 昨年夏の第7波は、ウイルスの感染力が強く、横浜市内の1日の感染者が7千人を超えることも。市内各区の福祉保健センターの人手が足りず、区医師会が在宅患者の見守りや症状の聞き取りに対応。それでも救急搬送できず発熱外来でも患者を受け入れられない状態が続きました。

 幸い、今主流のウイルスは毒性が低く、死亡率は下がっています。医師が診察可能な患者数には限りがあり、高齢者や妊婦ら重症化リスクの高い人が死に至らないよう、医療資源を有効活用しなければなりません。それにはまずワクチンを接種し、発熱したら行政のガイドラインに沿って自身で抗原検査をし、軽症なら自宅で療養するといった市民の協力が欠かせません。

 逆に言えば、医療従事者と市民が一体になれれば、未曾有(みぞう)のコロナ禍を乗り越えることはできるのです。

 コロナ対応に奔走しながらも、新たな取り組みも始めました。その一つが研修医を医師会全体でサポートする「臨床研修屋根瓦塾 横浜」です。研修医は通常、担当の指導医からしか学べませんが、当塾では他病院の指導医から指導を受けられるため、参加者に好評でした。毎年開催し、ここで学んだ研修医が指導医になる好循環をつくっていきたいと考えています。

 市医療局と連携し、懸案だった災害時の情報受伝達訓練も実施しました。地震だけでなく風水害も見据え、市域全体で情報ルートを一本化し、重篤でも助かる命を助けられる体制づくりをしていきます。

横浜市中区桜木町1-1 横浜市健康福祉総合センター6階
☎045-201-7361
http://www.yokohama.kanagawa.med.or.jp/

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