新春トップインタビュー２０２３
ネオジャパン

業務改善　ＩＴで手助け

株式会社ネオジャパン
代表取締役社長
齋藤　晶議　氏

　新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅勤務やテレワークが一気に進んでいます。ＩＣＴ（情報通信技術）の進展で多様な働き方ができるようになった一方で、企業や自治体は常に情報共有に困っています。

　主力製品のグループウエア「デスクネッツ　ネオ」は、そうした現場のニーズに応え、組織が抱える業務上の悩みを丸ごと解決します。社員の勤務場所などのテレワーク状況をリアルタイムで把握。申請書など紙ベースの業務もペーパーレス化を進め、手間やコストを省いていきます。規模を問わず民間企業から官公庁まで幅広くご利用いただいており、累計の販売実績は４７１万人を超えました。

　当社製品の特徴は、低価格・高機能を維持しながら進化を重ね、手軽に利用できること。プログラミングなどの知識や技術がなくても、現場主導でそれぞれの組織に合った業務用アプリケーションを作成・修正できる「アップ　スイート」もその一つです。

　昨年１１月、「デスクネッツ　ネオ」を導入している横浜市と共同で、防災に関する課題解決を目指し実証実験をスタートしました。当社の製品を活用し、高齢者や障害者たちの通所・入所施設や学校などの避難確保計画を有効なものにしていく取り組みです。

　煩雑な計画の策定や訓練時の報告も、簡易かつリアルタイムに共有できることで、「いざ」の時に被害を抑えていけたらと考えています。地元横浜の力になれることを誇りに感じます。

　企業や組織の困り事を一緒に解決していきたいという思いは、国内だけでなく海外にも向けています。今年はアジア諸国にも売り込みを進め、３０年までにユーザー１０００万人を目指していきます。