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鉄道開業150年④
トンネルの先 都心部に直結 相鉄・東急直通線

PR | 神奈川新聞 | 2022年10月14日(金) 00:00

 相模鉄道の羽沢横浜国大駅と東急東横線・目黒線をつなぐ「相鉄・東急直通線」(相鉄新横浜線・東急新横浜線)がいよいよ、2023年3月に開業する。相互直通運転の開始により、(1)東横線~東京メトロ副都心線~東武東上線(2)目黒線から東京メトロ南北線~埼玉高速鉄道(3)目黒線から都営三田線─の3ルートを乗り換えなしで行き来できるほか、東海道新幹線の乗換駅である新横浜にも停車する。例えば、約54分を要する二俣川~目黒間は、開業によって16分も短縮、38分に。大幅なアクセス向上で、買い物や住まいにまで影響しそうだ。

レールや架線が敷設され列車を待つ東急新横浜線のトンネル=横浜市港北区の日吉駅付近

新線10キロ 連携は万全 相模鉄道 鈴木 章夫 運輸課長

西谷駅接続部

 羽沢横浜国大駅から日吉駅までの新線区間の運転設備の完成点検が10月中に行われ、その後電車を入線させた乗務員の習熟運転が始まります。

 新線区間の計約10キロを東急電鉄と相模鉄道の乗務員がそれぞれの営業区間の運転訓練を行い、新横浜駅では乗務員の引き継ぎ訓練も行われます。あわせて相互直通線の運行をつかさどる東急、相鉄両運輸司令所では、さまざまな運行状況を想定した連絡体制の構築や運転整理についての協議・調整を行っており、異常時においてもお客さまに適切なご案内ができるよう準備を進めています。

 今後、相鉄線内では東急の5050系・3020系などの電車が、東急線内では、相鉄の20000系・21000系の電車が試運転列車としてテスト走行をします。今までに見たことのない車両をそれぞれの沿線において見かけることがあると思います。ぜひ、来春3月の相鉄・東急直通線の開通を楽しみにしていただきたいと思います。

難工事「箱」が下支え 東急電鉄 関 高 工事事務所長

新横浜駅

 日吉駅から新たにできる新綱島駅までの間は、地上から徐々に地下に潜り込んでいく形になります。その上には東横線の高架橋があり、電車が走っていますので、細心の注意を払いました。特に、東横線と直通線が2層構造になる部分では、高架橋の「受け替え」を伴う大規模なものでした。

 まず、東横線の高架橋の下に、直通線の複線を収める「箱型トンネル」を新設します。両者をつなげた後に、元あった高架橋の橋脚は切断します。トンネル内の空間を広げ、直通線の線路を敷くためです。高架橋の荷重を、橋脚ではなくトンネルにかかるようにするのです。これが「受け替え」です。

 いわば、直通線のトンネルを造るため、東横線の高架橋の一部を“撤去”するわけで、電車を止めることなく作業するのは大変なことでした。なにしろ、高架橋の高さが工事で数ミリでも沈下してはいけないのです。

 13年12月に着工したこの工事は、昨年末に終わりました。現在はレールや架線の敷設が終わり、試運転を待つばかりです。線路の下ですから、お客さまには見えない工事ですが、開業によってネットワークが広がり、便利になることを期待しています。

(企画・制作:神奈川新聞社クロスメディア営業局)

 
 

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