アストモスエネルギー株式会社 PR特別企画
CN-LPGで「2050年カーボンニュートラル」に貢献
PR | 神奈川新聞 | 2022年7月18日(月) 00:00
LPG(液化石油ガス)の輸入、販売を展開するアストモスエネルギー。グリーン社会の実現に向けてCN-LPG(カーボンニュートラル液化石油ガス)を推進させている。「将来のエネルギー問題を避けては通れない。それこそがアストモスエネルギーの責任」と力を込める小笠原剛社長に、CN-LPGやカーボンニュートラルへの取り組みを聞いた。
小笠原剛(おがさわら・つよし)
アストモスエネルギー株式会社 代表取締役社長
1962年生まれ。北海道大学法学部を卒業。1985年、三菱商事株式会社に入社。2017年、理事 石油・炭素事業本部本部長を経て、2019年、アストモスエネルギー株式会社 代表取締役副社長に就任。2020年から現職。趣味は公園散策、読書、ゴルフ。座右の銘は「雲外蒼天」。
アストモスエネルギー株式会社
2006年4月、出光興産と三菱商事共同出資によるLPガス事業会社として設立。
LPガス取扱量世界最大クラス、日本国内のLPガス販売シェア25%を担うLPガス輸入元売会社。全国に広がる300社以上の特約店網を含むサプライチェーンネットワークを活用し、「じょうずに未来へ。」という理念スローガンのもと、お客様の「明日の友」として、「環境にやさしく災害に強いLPガス」を中心としたエネルギーソリューションを提供し続けている。
日本国内において約25%の販売シェアを占める
──アストモスエネルギーは、どのような事業をされているのですか?
当社はLPG(液化石油ガス)の輸入、販売を行っている企業です。
中東、北米をはじめ、豪州、東ティモール、カナダ等、世界のさまざまな地域から年間約800万トンのLPGを調達しており、LPG取扱量は世界最大級の規模です。
1962年に三菱液化瓦斯として創業し、2006年4月1日に出光興産と三菱商事の共同出資によりLPG事業会社、アストモスエネルギーとして設立されました。
──お客様はどのようなところが多いのでしょうか?
さまざまなセクターがありますが、工業用と家庭用、業務用が中心です。日本国内において約25%の販売シェアを占めています。当社のLPGは、充填所やオートガス・スタンド、全国にある特約店様などを通じて全国のエンドユーザー様へお届けしています。
──アストモスエネルギーの理念スローガン「じょうずに未来へ。」がユニークですね。
LPG事業は、地域社会との共存、共栄が根っこにあります。地域と連携して互いに繁栄し、より良い明日につなげて行きたいという願いが込められています。
グリーン社会の実現に向けた、CN-LPG(カーボンニュートラル液化石油ガス)
──カーボンニュートラル(脱炭素)に取り組んでいると聞きます。
カーボンニュートラルとはご存じの通り、温室効果ガスであるCO2(二酸化炭素)の排出量と吸収量を均衡させることを意味します。
国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が2021年8月に発表した報告書では、気候変動は人間活動の結果であるという見解を示し、地球温暖化が予想より速く進展する可能性があることを示唆しています。
日本においては、政府が2050年までにCO2の排出を全体としてゼロにする、「2050年カーボンニュートラル」を2020年10月に宣言しました。世界的にもグリーン社会の実現に向けての取り組みは年々、重要となっています。
LPGはいわゆる化石燃料の中では相対的にCO2の排出量が少なく、燃焼時の排出ガスもクリーンなエネルギーです。それでも、1トンのLPGを燃焼すると約3トンのCO2が排出され、LPG生産や輸送など合わせたライフサイクル全体では排出量は更に大きくなります。
当社でも環境問題は最重要課題として捉えています。実現すべき最終的なゴールは、技術開発を通してグリーンLPGを製造し、化石由来のLPGに代替していくことです。
しかしながら、これらの新技術は研究開発を進めても、社会実装されるまでに膨大な年月がかかります。どうしても、トランジションの期間は必要となります。
今、できる選択肢はないかと考えたとき、着目したのが、「CO2クレジット」の活用でした。できるだけ早い脱炭素社会の実現に向けて、当社ができる取り組みのひとつが、「CN-LPG(カーボンニュートラル液化石油ガス)」だったのです。
──具体的にCN-LPGとは何なのでしょうか?
CN-LPGとは、LPGの採掘から最終的に燃焼して消費する行程で発生するCO2を、世界各国の環境保全プロジェクトによって創出されたCO2クレジットでカーボン・オフセット(相殺)して、LPG使用によるCO2排出を実質ゼロにしたものです。
例えば、日本だとJ-クレジット制度というのがあります。LED照明などの省エネ性能にすぐれた設備や、太陽光発電設備などの再生可能エネルギーを導入した中小企業、農業者、森林所有者、地方自治体などが発行するJ-クレジットを購入することで、環境負荷が相殺されます。
現在はクレジットを購入していますが、今後は当社でも森林の保全活動や植林事業などを増加させ、自社でクレジットを創出する事業に取り組んで行きます。
──CN-LPGの調達・輸入は業界でも前例がないのだとか。
LPGでは当社の取り組みが初めての試みになりますし、世界的に見ても初となります。
──CN-LPGを今後、どのように広めていくお考えなのでしょうか?
当社は、直営販売会社や全国300社以上の特約店様、そして100万軒超のエンドユーザー様へのLPG配送を支える物流網を通じ、全国津々浦々へLPGを提供しています。
そのようなネットワークに向け、「CN-LPGを販売してCO2排出削減を通じた持続可能な社会の実現に貢献して行きましょう」とアプローチをしています。
CN-LPGはクレジットの分、高価にはなります。それでもエンドユーザー様には、当社が取り組んでいる目的を理解して頂けると思っています。
CN-LPGは利益のためではありません。世の中は今、変わろうとしています。当社としても微力ながら「2050年カーボンニュートラル」に貢献したいと考えているからこそです。
今後、LPGに限らずグリーンエネルギーを開発するとなると、コストははるかに高くなると思います。お客様にも早い段階からこの点においてご理解いただく必要があると考えています。
小さな取り組みの積み重ねが、世界を変えていく
──小笠原社長は1985年に三菱商事に入社され、2019年にアストモスエネルギーの代表取締役副社長を経て、2020年から代表取締役社長を務められています。
私は入社以来、エネルギーに取り組んできました。私の長いエネルギー人生の中でも、LPG事業は、国民の皆様の生活を支える事業だと位置づけられます。
80年代、90年代は、「いずれ化石燃料は枯渇してしまうのではないか」という不安がありました。今はこれとは真逆で、化石燃料を使わない、カーボンニュートラルが叫ばれるようになっています。世の中が変わったなあという思いと共に、新たなチャレンジの必要性を痛感しています。
再生可能エネルギーとして、風力発電や太陽光発電が注目され、ガスや石油はおざなりになっている。では、もうガスや石油は必要ないのか? というと決してそうではないと思います。日本のエネルギー消費の7割は熱需要です。熱源を作るのはガスや石油。LPGは今後、必要とされなくなっていくエネルギーではありません。問題は、どのような形で使い続けるかということ。LPGのグリーン化はひとつの答えとなります。更には、排出されたCO2も地中に埋めるのか、再利用するのか、最も良い方法を実現していくことが大事です。
CN-LPGはグリーンLPGに至るまでの過渡的に有効な手段に過ぎないかもしれません。炭素税や国境税などの議論の中、CN-LPGがどのような扱いになるのかさえ、まだ位置づけが明確ではありません。それでもLPGが将来選ばれ続けられるエネルギーとして利用されていくために、今は活用可能なCN-LPGの普及を図りながら、同時にグリーンLPGの開発を推進して行こうと考えています。
──「大変な時代に社長を任された。困ったな」とは思っていませんか?
いや、チャンスだと思っています。エネルギーのグリーン化はコスト的にも技術的にも長く険しい道のりで、当社はじめ、その為の取り組みは緒に就いたばかりです。人類はまだ10年間位はLPGを含めた化石燃料を主要なエネルギー源として頼らなければなりません。でも、その先のことを考え、準備していくことが大切です。
当社として将来のエネルギー問題を避けては通れません。むしろ、その問題に真っ向から取り組むことそれこそが、アストモスエネルギーの責任だと考えています。お客様に寄り添いながら、今どう行動し、また将来的な社会変化や技術動向を見極めながら、今後どう展開していくのかが試されていると感じています。
──アストモスエネルギーが業界をリードしていく、ということですね。
今、多くの企業がカーボンニュートラルに取り組んでいます。その様な社会環境のなか、LPG業界では当社がファーストペンギンになって、CN-LPGに取り組もうと考えました。
その背景には2つのことがあります。
1つは、繰り返しになりますが、エネルギーを事業とする企業として環境問題はテイクアップしなければならない重要なテーマであること。もう1つはお客様のニーズです。お客様の環境意識は高まっています。テレビを付けたらグリーンランドの氷が溶けている。日本でもこれまでなかった集中豪雨の頻発など、いろんな気象変動が起きている。これはCO2による温暖化が原因だと多くの人が思っています。当社にもお取引先様を中心に多くのご相談をいただいています。そのとき、「何もできません」と答えることをしてはいけない。むしろ、お客様のご要望や将来ニーズに応える商品やサービスを用意しておくことが、当社の責務と考えました。
──アストモスエネルギーでは今後、SDGsにどのように取り組んで行かれるのでしょうか?
SDGsの観点で当社の一番の役割は安定供給だと思っています。更に、環境問題の取り組みとして、2021年9月に、「グリーン戦略室」を立ち上げ、本格的にSDGsのゴール13(「気候変動に具体的な対策を」)に貢献しようとしています。
グリーン戦略室はCN-LPGの調達、LPG燃料船の導入など2021年から始めた新たな取り組みの他、全社における環境戦略を策定し、施策実現を指揮する司令塔としての役割も担って行きます。
また、スタートアップと組む、異業種とコラボする、大学と協業するなど、当社が持っている基盤を活かしながら、どのような事業を創出できるかを常に考えています。
──今後、世界はどう変わる、どう変えて行きたいとお考えでしょうか?
非常に難しい話ですね。今後、世界がどう変わるかは誰にも分かりません。ただ、人類の発展は、生命を育む地球があってのことです。人類はかけがえのない地球を、特に産業革命以降、環境破壊によりずいぶんいじめてきました。従って、今後の環境への取り組みは人類の責務でしょう。当社は出来るところからカーボンニュートラルに寄与できるものに転換していきたい。それが進むべき方向だと考えています。
LPGそのものとサプライチェーンのグリーン化に向けた活動に焦点が当たりやすいですが、当社はこれまで、省エネ機器の導入、オフィスの省エネ化、LEDへの変更、文房具のグリーン化、ペーパーレス化、「あすをともす森活動」というフィリピンでの植樹活動などの環境対策を行ってきました。そのような活動は継続していく。更にその強化、拡充に向けて環境委員会も立ち上げ、社内で動いています。お客様にお願いする以上、当社が先頭を切ってやっていくべきことでもあります。また、ボランティア休暇制度も設け、意欲ある社員が環境保護、地域貢献になる活動にも取り組むことを後押しします。もちろん、強制ではありません。
活動はどれも些細なことと思われるかもしれません。夢物語を語るのは簡単です。しかし、我々の足元からの小さな取り組みの積み重ねが、世界を変えていくことにつながると考えています。
(取材協力:株式会社共同通信デジタル)
(企画:神奈川新聞社デジタルビジネス局)
(提供:アストモスエネルギー株式会社)
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