関東学院大栄養学部(横浜市金沢区)の細山田洋子教授のゼミが横浜市と連携し、食材の使い切りを目指したウェブレシピ集を考案した。ゼミ生が1人暮らしの同大学生約30人に、食材や調理の困りごとなどをリサーチ。寄せられた意見を参考に、新生活を迎えた学生や社会人が手軽に作れよう工夫を凝らした。
これまでも、社員食堂向け健康メニューの考案など他の主体との連携実績を持つ同ゼミ。今回、市から食品ロス削減の課題に関するレクチャーを受けたゼミ生は「包丁を使い慣れていない」「調理器具がそろっていない」といった学生の声を踏まえ、「時短」「簡単」をキーワードにレシピ開発に挑んだ。よく使うが余りがちなキャベツや卵を使ったもの、電子レンジだけで調理するものなど考案した17のレシピは冊子状に仕立て、各食材の栄養情報や食品ロスの現状とともに紹介している。
横浜市ホームページで「食材を無駄なく使い切るレシピ」と検索するほか、レシピサイト「クックパッド」の「横浜市のキッチン」で閲覧できる。(椿 真理)