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神奈川大の実践(6)小田原での収穫体験「視野を広げて」

PR | 神奈川新聞 | 2022年7月27日(水) 05:00

 「ブランド化したタマネギなんて初めて知った」「イノシシの食害は問題だけれど、駆除後の活用方法も課題」。今年5月、小田原でタマネギの収穫を体験した学生の感想だ。

 斉藤ゆか教授(人間科学部人間科学科)はここ数年「歴史や文化など地域資源の宝庫」である小田原と学生を結びつける取り組みができないか模索し、冒頭の体験を実施した。

 橋渡しを担った社会教育課程・地域コーディネーターの益田麻衣子さんは、小田原市PTA連絡協議会会長などを歴任した地元の顔役。市やJAかながわ西湘青年部などの協力で、ゼミ生ら学生は甘みが強い「下中たまねぎ」ブランド化の経緯や高齢化による農業の担い手不足、耕作放棄地の増加といった現状説明を受けボランティアと収穫に挑んだ。

 コロナ禍に斉藤教授と学生が開発したプログラムで、昨秋はミカンの収穫体験などを実施した。企画をサポートした髙久李美さん(同部4年)は「学生同士、地域と学生がつながるチャンス。役に立ちたいという思いが、体験で自信につながる」とほほ笑む。

 斉藤教授は学生に「なぜ小田原に行くか」「この体験を5年先、10年先のなりたい自分にどうつなげるか」を事前に議論させたという。

 「公務員希望者を始め、地域活性化や創発的な事業に取り組みたい学生にとって、こうした体験が人口減少など全国共通の課題に対する『戦略的思考』の訓練になる。これを重ねることで汎用性が身につく」と教育的意義を説明する。

「体験型研修」広く展開へ

タマネギ収穫体験の様子。学生からは、地元ボランティアとの交流が印象的との意見が聞かれた

 一方、地域にとっては学生が“強い味方”になる可能性を秘める。今回単発の取り組みでも、病気療養中の農園主人には大きな助けになった。

 世代間ギャップなど課題はあるが「学生が突破口となって地域の課題を掘り起こすしくみをつくりたい」と斉藤教授。この活動を「体験型研修」と位置づけ、学内で広く展開しようと意気込む。

 「学生にとって多様な人と関わり、視野を広げることが重要。他者とのネットワークを築き、社会をつなぐ力を持つ『ソーシャルコーディネーター』を育成したい」。収穫体験に参加した学生は他の学生にも「下中たまねぎ」の魅力を知ってほしいと紹介動画を自主制作し公開している。(椿 真理)

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