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横浜市庁舎の「食育食堂」、シェフがつくる親子の居場所

PR | 神奈川新聞 | 2022年5月3日(火) 09:00

 横浜市市庁舎内に店を構える和風創作料理「TSUBAKI食堂」のオーナーシェフで「よこはまグリーンピース」代表取締役の椿直樹さん(54)が、食を通じた子どもの「居場所」づくりを始めた。店舗を活用し、親と共に参加した子どもたちに、地場野菜など用意した食材で楽しく腕を振るってもらう「食育食堂」の試み。地産地消や横浜野菜の普及啓発に取り組む椿さんは「食べることは基本。大人になっても忘れないで」と未来を見つめる。(波多野 寿生)

横浜野菜で「地球を救う」

地産地消の推進に取り組む椿さん。店頭にはお薦めの製品がずらり

 スタートは先月23日。SNSの告知で参加した親子10組20人が、菜の花や豚・鶏肉などの食材で「かき揚げ丼」づくりに挑戦した。

 好みの食材を使って腕を振るうのは子どもで、基本的に親は見守るだけ。地元企業「岩井の胡麻油」の協力も得て調理は進み、店内には笑顔があふれた。

 約1年前にスタートした「グリーンウイーク」で、カブなど余剰となった地場野菜を市内農家から提供してもらい、店頭でチャリティー販売。SDGsの視点から食材廃棄を少しでも減らそうという取り組みで、サブタイトルは「横浜野菜で地球を救う」。来店する希望者に「お気持ちで構わないので」(椿さん)と購入を呼び掛けた。

食べ物を残さない大切さ

 これまでにも同様のチャリティー企画で児童養護施設などに寄付をしてきたが、今回はその一環として、たまったお金を使って「食育食堂」を企画。子どもの居場所づくりとともにフードロス削減につなげられる-。椿さんはそうした好循環に期待を寄せる。

 今後は毎月第四水曜日に開催予定で、「素材も工夫しながら続けたい。食の重要性はもちろん、食べ物を残さない大切さを知ってほしかった。できるだけ多くのお子さんに体験してもらえれば」と話す。

食には人を感動させる力が

子どもたちが腕を振るったかき揚げ丼を味わう参加者たち=3月23日(椿さん提供)

 椿さんが料理の道を志したのは小学生当時の体験がきっかけ。体調を崩した母親に目玉焼きを作ったら「とてもおいしい」と泣いて喜んでくれた。「食はこんなに人を感動させる力があるんだ」と心が震えた。

 独立する前の「修行時代」には横浜で採れた野菜のおいしさを知り、現場を知りたいと市内の農家に通い詰めた。当時、料理人が畑に足を運ぶのは珍しく、当初はなかなか相手にしてもらえなかったが、最後には収穫も体験させてくれたという。

 以来、仲間らとともに「横浜野菜推進委員会」や「濱の料理人」プロジェクトに取り組むなど、地産地消の推進に向けて、さまざまな企画を実現させてきた。2009年には農林水産省の「地産地消の仕事人」にも認定されており、料理に携わる者としてどんな貢献ができるか模索を続ける。

地場野菜で人生が変わった

 来年1月からは、横浜市内18区を六つに分けてそれぞれの地場野菜に触れてもらう体験型ツアーを構想。従来はテーマパークのようなイメージだったが、「これを地産地消の象徴ともいえる『横浜村』としてツアーをスタートさせたい」と語る。また、地産地消でビジネスを始めたい人を応援するためのスタートアップ支援事業もことし9月の開始を目指して準備中だ。

 「私自身、地場野菜の素晴らしさを体験して人生が変わった。自分の意思で食を選ぶことの大切さ、地産地消の大切さを実感してほしい」と話している。

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