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都心から1時間の森で癒やし体験を―秦野・表丹沢の新たな魅力発見

PR | 神奈川新聞 | 2021年3月5日(金) 15:00

 かつて日本三大銘葉の一つにも数えられた葉たばこ「秦野葉」の産地として栄えた、神奈川県中西部に位置する秦野市。新時代のキーワードは「癒やしと健康」だ。市北部に広がる大自然、表丹沢は都心から近くさまざまな山岳・里山アクティビティが体験できる場所で、そのうちの一つとして最近注目されているのが「森林セラピー」。森の中をゆっくり散策することで、ストレス軽減などの健康効果があるといわれている。市は、森林セラピーをはじめとした表丹沢のさまざまな魅力を効果的に発信し、交流人口の増加や定住促進を狙う。市内外から人々を引きつける癒やしの森には、どんな体験が待っているのだろうか―。

音や光の「ゆらぎ」でリラックス

 野鳥のさえずりが響き、葛葉川のせせらぎが耳に心地いい。「わぁ。イモリ初めて見た!」。子どもたちがつり橋を走って渡り、歓声が谷間に抜けた。

 昨年秋、同市曽屋と東田原にまたがるくずは峡谷で、親子向けの森林セラピーイベントが開かれた。新型コロナウイルス感染症対策として、マスクの着用や手指消毒、密を避けるなどを徹底。市内外から参加した小学生の親子10組は、午前中は親と子に分かれ、親たちはさまざまな種類の葉を手でもみ込んで香りを嗅ぎ比べ、子どもたちは川辺で遊んで森に慣れ親しんだ。

声を出さずに散策するサイレントウオーク

 午後は、親子一緒のプログラム。五感を研ぎ澄ますため、声を出さずに一組ずつ森を散策するサイレントウオークを楽しんだ。小さな木の実がたわわになるのを見つけて食べてみたり、鈴のように振ってみたり。互いの発見を身振り手振りで伝え、声を出さずに笑う。最後は川近くの広場で寝転がり、それぞれの体温を感じながら目を閉じた。静かで穏やかな時間が流れた。

 癒やしの森の案内人である森林セラピーガイドの一人、猪股義晴さん(71)は「『ゆらぎ』が大切なんだ。風の音や葉がこすれる音、川の流れや木漏れ日は、一定じゃなく変化するでしょう。それが心を落ち着かせるんだよ」と語る。猪股さんは普段、自身が住む蓑毛(みのげ)地区で、地域活性化の一環として森林セラピーを開催している。市民だけでなく県内、東京や埼玉などからも参加があり、30~40代の女性が多いが、高齢者にも人気だという。

初心者や子どもでも気軽に

 森林セラピーは、健康効果を科学的に証明した森林浴のこと。この日、企画と指導を担ったNPO法人「森林セラピーソサエティ」理事の春日未歩子さん(48)によると、これまでの研究で、血圧の低下やストレスホルモンの減少、ナチュラルキラー細胞の活性化による免疫力向上といった、心と体の健康増進や病気を予防する効果が実証されているという。風の流れや鳥のさえずりなどを感じることで五感が刺激され、森で深くリラックスできると、心と体のバランスを取り戻す機会にもなるそうだ。

森林セラピーガイドの猪股義晴さん(左)、NPO法人森林セラピーソサエティの春日未歩子さん

 森林セラピーに適した森として、同法人は全国65カ所を認定(2020年12月時点)。昨年3月には同法人による生理・心理実験が行われ、市全域が「はだの表丹沢森林セラピー基地」として認定された。①秦野戸川公園・風の吊り橋②表丹沢野外活動センター・葛葉の泉③蓑毛・春嶽湧水④くずは峡谷⑤弘法山公園―の5コースがあり、ベンチやトイレ、休憩施設などが配置され、ゆっくりと散策できるようになっている。全国各地の森林を知る春日さんだが、総面積の半分以上を山林が占める秦野は「初心者や小さい子どもでも気軽に入りやすい森がたくさんある。ほかの森と比べ、よく整備されている」とその特徴を語る。

 この日の森林セラピーイベントに小学5年の長男と参加した市内在住の女性会社員(46)は「子どもと一緒に自然の中でリラックスしたくて参加した。森の中で寝転ぶなんて初めて! 葉の香りを嗅ぐと、種類によっていろいろな青臭さを感じた。息子とも、普段より素直に話ができました」と満足げ。セラピー前後の測定で血圧も下がっていたという。

森林セラピー前後に健康チェックを行う

市民の愛着アップも

 森林セラピーは表丹沢の魅力を生かす資源の一つとして、市が昨年9月に策定した「表丹沢魅力づくり構想」内で位置づけられている。表丹沢は2021年度に予定される新東名高速道路の「秦野サービスエリアスマートインターチェンジ(仮称)」と「秦野インターチェンジ(仮称)」の開通により、来訪者の増加が見込まれている。構想では、都心からのアクセスが向上する好機と捉え、表丹沢を「都心から近い山岳・里山アクティビティの聖地」としてブランディングするほか、登山にとどまらない新しい楽しみ方も提示。また、コロナ禍において、暮らし方や働き方が変化する中、都市と自然が融合した質の高いライフスタイルを提供するなど、市民にもその魅力を改めて知ってもらい、地元への愛着を深めてもらうことも目指している。

 「神奈川県内で秦野が一番好き」。市内在住の女性会社員はそう言って目を輝かせた。「表丹沢にはいろいろな山がある。水もおいしい。近くにこんな大自然があって最高です」。猪股さんは「市外の人は表丹沢の良さを知って何度も来てくれる。市民にとっては、当たり前だった地元の良さに気づくきっかけになっています」と、地元の魅力を発信する機会として手応えを感じている。

 森林セラピーに限らず、農林業や歴史、スポーツなどさまざまな資源を持つ表丹沢。その魅力は一度には味わい尽くせない。二度、三度と訪れ、五感をフルに使って体感してみては。

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