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「日本の橋本へ」リニア駅誘致に地元は高揚、歓迎、かすかな不安/相模原

社会 | 神奈川新聞 | 2012年2月4日(土) 11:27

リニア中間駅の設置が発表された橋本駅周辺。隣接するのが県立相原高校=2011年9月、相模原市緑区
リニア中間駅の設置が発表された橋本駅周辺。隣接するのが県立相原高校=2011年9月、相模原市緑区

JR東海のリニア中央新幹線の中間駅が相模原市の橋本駅周辺にできる見通しになった。「夢の超特急」は希望の未来を運ぶのか。地元からは歓迎と高揚が伝わり、かすかだが不安もささやかれる。

橋本駅への誘致に取り組んできた地元グループの真田勉会長(58)は「新幹線駅で発展した新横浜を超える『日本の橋本』になるチャンスだ」と声を弾ませた。

駅近くでガソリンスタンドを営む。わがまちのためと信じ、署名活動などで先頭に立ってきた。事業のスケールの大きさに、まちの将来像はにわかに思い浮かばないが「既存の枠組みにとらわれず、新しい都市にふさわしいまちづくりが求められている」と話した。

橋本駅に先んじて隣の相模原駅への誘致に動いた小山地区と清新地区の自治会連合会からも歓迎の声が上がった。それぞれの岸久夫元会長(79)、佐藤彰夫会長(65)は「相模原駅周辺を含めた一帯のまちづくりを行い、市全体の発展につなげてほしい」と期待に声をそろえた。

一方、橋本駅近くに住む浅賀きみ江さん(62)は喜ぶ気になれない。「JRも県も市も、市民の声を聞く機会を持とうとしなかったのは残念」とこぼす。

市はリニア駅をまちの活性化につなげたい考えだが、「これ以上にぎわう必要があるのか」。開発が始まれば工事車両が行き交い、残土処理の問題も出てくる。

発表会見では、駅前の県立相原高校の移転も言及された。となれば、広域避難所は新たに確保されるのか。心配が次々と浮かぶ。駅前から遠ざかることで「生徒が不便になるのはしのびない」との声も近隣住民から聞こえてくる。

浅賀さんには、そもそもリニア新幹線は時代に即した乗り物なのか、との疑問が根っこにある。「夢のような技術にばかり光が当たり、安全性などの問題が見えづらくなっている」。この問題で勉強会を開いてきて、住民の関心の低さに歯がゆさも感じている。

大きな節目を迎え、相模原市はリニア駅を核にしたまちづくりに動きだす。「駅へのアクセス道路の拡幅整備だけでもかなりの予算が必要。2200億円とされた駅建設の負担がなくなったのは大きかった」と都市鉄道・交通政策課の担当者は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

さがみ縦貫道の全面開通も控え、市は交通の要所としてのメリットを生かした都市整備を進めたい考え。リニア駅の経済波及効果の調査はこれからながら、利便性の向上で人口流入や産業の集積が進み、市税収入の増加につながるという青写真を描く。

10日には学識者や公募の市民らでつくる広域交流拠点基本計画検討委員会を立ち上げ、最初の会合を公開で開く。市都市計画課は、交わされた意見を参考にしていきたいとしている。

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