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障害者殺傷事件考
時代の正体〈385〉予防と回復支援 薬物問題どう取り組む(上)

社会 | 神奈川新聞 | 2016年9月4日(日) 09:27

松本俊彦国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部長
松本俊彦国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部長

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で発生した殺傷事件で、逮捕された元施設職員の容疑者は、大麻を使っていたとされる。二度とこうした惨事を繰り返さないために、社会は薬物問題にどう取り組むべきか。事件の再発防止に向け、厚生労働省が設置した検討会のメンバーの一人でもある、国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)精神保健研究所薬物依存研究部長の松本俊彦医師に聞いた。

 事件の背景にあるのは、大麻だけではないと思っている。

 大麻は「ダウナー系」と呼ばれるドラッグ。酒と同様、楽しい気分になったり、リラックスしたりするのが特徴だ。

 長年、薬物依存症の治療に携わってきた経験からはっきり言えることがある。メンタルヘルスの問題を抱える人の場合、健康な人と比べ、大麻によって楽になる効果が大きい。それは、もともとが苦しいからだ。

 容疑者は、就職した当初はおそらくきちんと仕事をこなしていた。途中で非常勤から常勤職員になってもいる。

 しかしある時期から言動がおかしくなり、職場で問題視されるようになった。犯行を示唆する衆院議長宛ての手紙も、内容は荒唐無稽。思想でも何でもない。誰も共感しない。

 どこかの時点で変わっていったのであれば、やはり何か病気(精神障害)を抱えていたのではないか。

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