長野県の集落内で大麻を隠し持っていたとして住民が一斉摘発された事件で、大麻取締法違反(所持)と麻薬取締法違反(同)の罪に問われた男(46)=同県大町市=の初公判が10日、横浜地裁(前田亮利裁判官)で開かれた。被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、被告は2009年ごろから大麻の栽培を始め、職場仲間らと分け合っていたと指摘。かつて住んでいた長野市の住宅で収穫した大麻を乾燥させるなどしていたと明かした。
起訴状によると、被告は昨年11月23日、自宅で大麻約36グラムや大麻を含有する植物片約62グラムのほか、合成麻薬の一種のリゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)が付着する紙片1枚を所持。長野市内のかつての住宅でも大麻約1・7キロを所持した、とされる。