「かながわブランド」に認定されている津久井在来大豆を活用した地域ビジネスを考える農・商・工の連携フォーラムが29日、海老名市上郷の市文化会館で開かれた。行政や各方面の関係者ら約100人が参加した。
津久井在来大豆は甘くてこくのある地大豆。一時は輸入ものに押されて「幻の大豆」と言われたが、近年は栽培面積も増えている。
基調講演では、逗子市にある栃木屋豆腐店取締役の亀田勝さんが豆腐作りや販売での苦労話などを披露。今後への取り組みとして甘みを生かした豆乳アイスやプリンなどの商品開発を紹介した。
パネルディスカッションには大豆の生産者、みそや豆腐の加工業者、流通関係者、食育関係者らが出席し、ビジネスとしての方向性を語り合った。課題を問われると生産者は「いかに高く売れるか」、加工業者は「安く仕入れるか」と矛盾した意見も。
「砂糖に置き換えられない甘さ」という特徴に関しても、流通関係者からは「それだけではバイヤーへのアピールには弱い。栄養素など一つ加えるとよい」とのアドバイスも出た。
終了後は津久井在来大豆で作った豆腐などの試食会も行われた。
【】