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「子ども図書館」に蔵書4000冊、館長が遊び方アドバイスも/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2011年9月25日(日) 12:07

金沢さん(左)からのアドバイスを受け、絵本を選ぶ母子=横浜市南区の「はぐはぐの樹子ども図書館」
金沢さん(左)からのアドバイスを受け、絵本を選ぶ母子=横浜市南区の「はぐはぐの樹子ども図書館」

約4千冊の絵本が集められた「子ども図書館」が、横浜市南区南太田の子育て支援拠点「はぐはぐの樹」に開館し、9月で3年半を迎えた。保育士で図書館司書の資格も持つ館長の金沢和子さん(60)が親子に絵本選びをアドバイス。絵本を使った育児の楽しさを伝えている。

「好きな食べ物は? 動物は?」。金沢さんは7日、施設を訪れた同市保土ケ谷区在住の女性と、長女(1)に尋ねた。「モモが好き、ライオンを見ると喜ぶ」と答えがあると、10冊ほどを2人の目の前に並べる。ライオンやパンダなどの絵を、長女は笑顔で指さした。

まずは子どもの好みを聞き出すのが、金沢さん流。好きなものに出合えば、子どもは絵本の世界にのめり込んでいくことを、長年の経験でつかんだ。2歳以下の乳児期を対象にした文字数が少ない絵本がここ10年間で増えたという。「0歳の早い時期からでも読み聞かせはできる」と本を薦める。

金沢さんが絵本を初めて買ったのは20歳のころ、谷川俊太郎が訳した「マザー・グース」。リズミカルに続く言葉に、愛らしい挿絵―。心を動かされた。20代で結婚後、夫の仕事で渡米。約10年の海外生活で、2人の子どもに日本語の絵本を読み聞かせた。「子どもは友達とは英語、家庭では日本語で話したが、日本語で苦労したことはないようだ」。思わぬ効果だった。

約20年前に帰国後、20代で取得した保育士と司書の資格を生かそうと、南区で絵本読み聞かせなどに取り組む市民団体「子どもと読書」に入った。代表となり、谷川さんら作家を招いた講演会も企画。地元で月1回程度の読み聞かせも続けてきた。2008年3月、市が子育て支援拠点を整備し、運営する社会福祉法人「久良岐母子福祉会」から図書館長として招かれた。

開館以降、図書館担当は金沢さん1人。月に2回、親子向けに絵本のお話し会を開くほか、ことしから毎週水曜日と隔週の土曜日に絵本選びの相談を本格的に始めた。月平均で延べ60人が利用。当初は約1500冊だった蔵書は2倍以上に増えた。

市子育て支援課は「8月までに全区に子育て支援施設が設置された。その中で、はぐはぐの樹が『図書館』と名付け、多くの本をそろえたのは特徴的な取り組み」と話す。

本を選ぶため年間に読む絵本の数が約千冊に上る金沢さんは思う。「東日本大震災など日本社会が厳しさを増す中で、読書は子どもの生きる力を育む」。絵本から言葉を学び、挿絵を見て、手で触れることで、感動する。感動は新たな興味を呼び起こし、生きる力に―。施設で絵本を使った子育て活動を始めて3年半。子どもたちの笑顔から、手応えを感じている。

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