国内唯一飼育のアメリカヘラジカ、金沢動物園で死ぬ/横浜
社会 | 神奈川新聞 | 2011年9月15日(木) 23:11

横浜市立金沢動物園(金沢区)は15日、国内唯一の雄のヘラジカ「ウィロー」(15歳3カ月)が誤嚥(ごえん)による窒息で死んだ、と発表した。
同園によると、ウィローは北米からユーラシア大陸北部に生息する世界最大のアメリカヘラジカの雄。1997年、1歳の時に米国・ミネソタ動物園から来園した。雄は手のひらのような形の角を持ち、大きいシカは体重約800キログラムにもなるが、ウィローは小さめで体重は約300キログラム弱だった。
14日朝、木の枝が角に絡まり、パニック状態に陥ったウィローが展示場外側の空堀に転落。麻酔をかけて引き上げたが、あごの骨折などで衰弱しており、同日夕方に胃の内容物などがつまり窒息死した。
アメリカヘラジカは国内で唯一、ウィローが飼育されていた。ヘラジカは、川崎市立夢見ケ崎動物公園のシベリアヘラジカの雌2頭のみとなった。
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