
食への不安を払拭(ふっしょく)するため、横浜市中央卸売市場南部市場(金沢区)に集荷された青果の放射性物質検査が8日、同市場食品衛生検査所で始まった。
同所員が抽出した検査対象は5検体で、茨城県産のナスと水菜、千葉県産の紅あずま(サツマイモ)、岩手県産のネギ、山形県産のデラウエア(ブドウ)。市場で流通が多いものや、これからの季節に消費が増えるとみられるものを選んだ。今月中に、さらに5検体を検査するという。
同所員たちは、フードプロセッサーで細かく切り刻んだ、それぞれ約2キロの青果を検査容器へ入れて測定。この簡易検査で、暫定基準値以下でも自然界の放射線量の2割を超える数値が検出された場合は、横浜市衛生研究所(磯子区)で精密検査を行う。市は検査結果を9日に公表する。同卸売市場本場(神奈川区)での同様の検査は12日に行うという。
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