1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 神奈川舞台の高校野球漫画「グランドスラム」誕生、公立の桜丘高モデルに全国最激戦区描く/横浜

神奈川舞台の高校野球漫画「グランドスラム」誕生、公立の桜丘高モデルに全国最激戦区描く/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2011年8月7日(日) 11:12

選手に指示を出す桜丘高校の李監督(右)=横浜市保土ケ谷区
選手に指示を出す桜丘高校の李監督(右)=横浜市保土ケ谷区

横浜が3年ぶりの頂点に輝いた今夏の高校野球神奈川大会。参加校数の多さなどから「全国最激戦区」と称される神奈川の公立校を舞台とした漫画が誕生した。7月に第1巻が刊行された「グランドスラム」(集英社)だ。作者の河野慶さん(34)と編集者の綱島圭介さん(35)の“バッテリー”は、「甲子園に行けるだけのリアリティーを持ったチームに成長させないと、行かせるわけにはいかない」と力投を続けている。

野球未経験の拳法少年・世界一心が、中学時代の有望捕手らとともに、甲子園を目指す物語。投手を志す一心は「秘めた力」を発揮し、弱小野球部の救世主となっていく…。

週刊誌「ヤングジャンプ」での連載まで構想は4年、取材には丸1年をかけた。県内をはじめ多数の強豪や公立校を参考にした。「横浜や東海大相模、慶応、桐光学園、桐蔭学園の『5強』の存在など、『神奈川らしさ』は意識していく」と編集者の綱島さん。どれがどの高校かを考えるのも楽しそうだ。

舞台となる「神奈川県立美咲高校」のモデルは、横浜市立桜丘だ。

作者の河野さんは昨年夏、1カ月の密着取材をした。作品を読んだ李剛監督(40)は、「校庭が狭く、陸上部との『テリトリー争い』があったり、環境的に恵まれていない公立らしさなど、重なる点が多い」と笑う。

作中では不真面目な弱小校と描かれているが、同校は1999年夏に準優勝した公立の強豪。「フィクションとは分かっていますが、OBが笑いながら『ひどい』と怒っていました」

2年前の夏に県で7年ぶりとなる「初優勝校」となった、横浜隼人の水谷哲也監督(46)も取材に協力した。「僕らは『ドカベン』などで野球を学んだ。リアリティーを追求して、全国の公立をその気にさせてほしい」。

自身は甲子園まで、18年かかった。「うちが行けたんだから、どこにだってチャンスがある」とエールを送る。

作品としては「読んでうまくなる野球漫画」を目標にする。「純粋さや一生懸命さを伝える王道のスポ根を基調に、運動理論や練習法など、体格や環境に恵まれない選手や高校のヒントになるものにしたい」

まだ一心は入学したばかりだが、綱島さんは「初の公式戦となる夏の大会から、甲子園を狙わせます」と熱い。美咲高校は果たして、神奈川の厚く高い壁を越えられるか。

【】

桜に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング