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「ゲリラ豪雨」多発の兆し、発生予測難しく注意や避難の呼び掛けも試行錯誤/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2011年8月7日(日) 11:02

短時間で局地的に激しい雨が降る「ゲリラ豪雨」が8月に入り、県内で多発の兆しを見せている。夏場に高気圧が弱く大気が不安定な状態になると起きやすいとされ、昨夏と比べ頻度が増えるとの分析もある。台風や前線と異なり、突然激しく降りだすため、従来の気象観測では発生予測が難しく、注意や避難の呼び掛けを担う国や自治体は試行錯誤を続けている。

■捕捉難しく

3日午後1時56分、横浜地方気象台から横浜、川崎両市に大雨警報が発令された。両市とも海側の地域は晴れ間ものぞいていたが、国道246号沿いを中心とした北部は既に、激しい雨に見舞われていた。

同日午後1時から2時までの間、横浜市青葉区の青葉消防署で30・5ミリ、川崎市宮前区役所でも35ミリの雨を観測。相模川に合流する分水路が増水、遊んでいた中高生が一時中州に取り残された相模原市南区でも、1時間53ミリの雨が降った。

しかし、この激しい雨は気象庁のアメダスで捉えられなかった。横浜市中区や相模原市中央区の観測施設では、午後1~3時の雨量はゼロ。気象台は「雨の範囲が限定的な場合は観測できない」と認める。

■「3割増」も

東京120回、神奈川110回―。気象情報会社ウェザーニューズは7月、今夏のゲリラ豪雨予報を出した。独自の方法で算出しており、東京88回、神奈川84回だった昨年より、それぞれ3割増えるとしている。

原因について同社は「高気圧の勢力が強く猛暑だった昨年はゲリラ豪雨が少なかったが、今年は高気圧が強まったり弱まったりして大気が不安定になりやすい」と分析。「特に8月下旬に増える」とみている。

ゲリラ豪雨をもたらすのは急激に発達する積乱雲だが、同社はその様子を捉えることが可能な高性能レーダーを各地に配置。雨雲などの目撃情報も加味し、ゲリラ豪雨の直前予測を目指している。

■冠水と増水

決め手となる対策がない中、国や自治体は冠水や増水への注意喚起に力を入れている。

国土交通省横浜国道事務所は昨年作成した「道路冠水注意箇所マップ」を7月に更新。県内では鉄道の下をくぐる「アンダーパス」など113カ所で冠水の危険があるとして、ホームページで公開している。横浜市内では昨年12月、15分で34ミリという想定を超える激しい雨が降ったため、冠水のリスクをさらに高く見積もり、マップの対象を6カ所増やした。

また、県や横浜市は2009年度以降、河川に新型の警報装置を次々と設置。大雨警報などの発令時に音声や回転灯で増水の危険を知らせ避難を促す仕組みで、既に運用を始めている。

帝京大学の三上岳彦教授(都市気候学)は「局地的な豪雨を的確に予想する手法はまだないが、新型レーダーの観測データなどをインターネットから入手できる。そうした情報を活用したり、上空が黒い雲に覆われてきたりしたら、地下や標高の低い場所から離れるよう努めてほしい」と呼び掛けている。

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