
山北町の夏の風物詩、「洒水の滝祭り」が24日、同町平山の同滝周辺で行われた。住民や観光客らが「お水取り」や「火祭り」などで一年間の健康や安全を祈願した。
洒水の滝は「日本の名瀑百選」「名水百選」に選ばれている。3段から成り、落差は一の滝が69メートル、二の滝は16メートル、三の滝は29メートルという。
火祭りでは、滝近くにある最勝寺の住職や山伏らが集まり、火柱を前に法要を営んだ。読経の中、米や塩、紙が次々と投じられると、集まった人たちは勢いを増す火を眺めながら五穀豊穣や無病息災を願った。
地元グループによる「洒水太鼓」のステージもあり、勇壮な音で会場を沸かせた。
洒水の滝祭り保存会の高瀬保夫会長(66)は「台風6号の影響で、滝周辺で土砂崩れが起きたが、無事に開催できてよかった。涼しげな滝を眺め、夏の雰囲気を満喫してほしい」と話していた。
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