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災害時、地域の役割は 発達障害児支援を提案

社会 | 神奈川新聞 | 2017年2月28日(火) 15:50

発達障害児と防災をテーマにした「セーブ・キッズ・フォーラム」 =栄区役所
発達障害児と防災をテーマにした「セーブ・キッズ・フォーラム」 =栄区役所

 地域住民が、子どもを取り巻く環境について考える「セーブ・キッズ・フォーラム」が27日、栄区役所で開かれた。テーマは「発達障害のある子どもたちとの防災を考える」。横浜市内で活動する障害者支援の専門家や保護者らが、大地震など災害が起きたときに必要なことと、地域の役割などについて語った。

 よこはま港南地域療育センターの小平修さんは、「空気を察することが難しい」「刺激にひかれやすい」など、発達障害の特性を解説。「伝えたいことがある場合は、話のポイントを絞る」などと説明した。

 小学6年生の自閉症の息子がいる関口千尋さんは、保護者の立場から必要な支援などを説明。「避難所のトイレで並ぶ場所に沿って線を引くなど、目で見て分かるものがあればいい」などと提案した。

 戸塚障害者地域活動ホームしもごう施設長の甘糟直行さんは、被災地の障害者事業所などを支援する「チーム3」の活動から見えた課題を紹介。「発達障害は外見で分からないため、必要な配慮が届かないことがある。障害のある人への配慮を、あらかじめ手だてしておいてほしい」とした。

 栄区主任児童委員代表の宮崎良子さん、同区高齢障害支援課も、地域や避難場所について紹介。「一人では微力でも、地域の力は大きい」と締めくくられた。

 
 

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