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荒廃した丹沢の再生願い、横浜の写真家が登山史100年を本に/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2011年5月31日(火) 12:11

著作を通し「丹沢の再生」を訴える田中さん
著作を通し「丹沢の再生」を訴える田中さん

荒廃した丹沢山地の現状を憂い、自然への畏敬の念を取り戻してもらおうと、ドキュメンタリー・カメラマンの田中茂さん(75)=横浜市港南区=が、明治以降の登山の歴史をまとめた「丹沢登山百年の歩み」を自費出版した。信仰の対象から一般大衆に親しまれる山への変遷をたどるとともに、ブナの立ち枯れ問題を取り上げ、「丹沢の再生」を訴えている。

田中さんは、ヒマラヤ山脈やシルクロードなどを題材にしたドキュメンタリー映像を手掛けてきたカメラマン。1958年に丹沢を紹介する映像を制作するために登山したのがきっかけで、天候によって異なる表情を見せる自然に魅せられ、通い詰めた。20年前には「スポンサーに影響されない映像を撮りたい」と山小屋の管理人を務めながら撮影に打ち込んだこともある。

著作は、日本山岳会や県山岳連盟、新聞記事、市民団体「丹沢資料保存会」(永森邦雄代表)の資料などから丹沢関係の記録を掘り起こし、スポーツ登山の普及や県内の山岳団体の設立の経緯などを時代別に整理。美化運動の一環で始まった「わらじ祭」やボッカ駅伝の様子など、当時の写真などもふんだんに掲載している。

また原生林の立ち枯れやオーバーユース(過剰利用)問題にも着目。自然再生への取り組みを紹介するとともに、丹沢登山の先達の功績にも触れている。

「最近の登山者は自然への感謝を忘れているのではないか」と話す田中さんは、「この本が丹沢再生の道を探るきっかけになれば」と話している。

B5判118ページで、千円。購入希望は、田中さん電話045(841)9828。売り上げの一部は、東日本大震災の義援金に充てる予定。

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