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震災後に“被災魚”8千匹殺到、「おさかなポスト」が里親急募/川崎

社会 | 神奈川新聞 | 2011年5月9日(月) 14:50

福島県から届けられた約30センチのミドリガメを持つ山崎さん=多摩区の稲田公園
福島県から届けられた約30センチのミドリガメを持つ山崎さん=多摩区の稲田公園

東日本大震災の影響を受け、多摩川沿いの稲田公園(川崎市多摩区)に設置されている水槽「おさかなポスト」に“被災魚”が殺到している。震災に加え、計画停電なども追い打ちをかけた形。「今のペースでは入り切らない」と、ポストを運営する川崎河川漁協総代の山崎充哲さん(52)は、むやみに魚の飼育を放棄しないことや、魚を引き取る“里親”への協力を呼び掛けている。

おさかなポストは、飼い続けることができなくなった魚などを一時的に保護する「緊急避難所」として、2004年に設置。これまでポストに届けられていた魚は年間で約1万匹だったが、今年は震災から2カ月近くだけで約8千匹とハイペース。間もなく1万匹に達しようとしている。

震災翌日から山崎さんには、「池が割れた」「水槽の水が漏れて、階下に住む人に迷惑を掛けてしまい飼えなくなった」といったSOSが、市内や県内のほか被災地からも相次いだ。計画停電中には「電気が止まったらどうしたらいいのか」といった相談も多数寄せられた。

現在も「余震が続き、家族が飼うのを嫌がるので諦めた」などと助けを求める例が続いている。

届く魚はグッピーやネオンテトラといった熱帯魚のほか、アロワナや3千匹もの金魚などさまざま。先月10日には、自宅1階が倒壊したという福島県郡山市の男性が約140匹のミドリガメを車に積んで、届けにきたという。水槽ごと持ち込む人も多い。約2カ月で230個にも及び、置き場所に知人の農家の庭先を借りている状況だ。

山崎さんの悩みは深い。中でもポストの運営コストは膨らむ一方。これまでは、餌代や電気代などで月に約50万円の予算を組んでいたが、今は「賄えない」状態。公的な助成や義援金でも足りず、里親の募集を急いでいる。すでに寺や学校に引き渡したほか、水族館からも申し出があるが、届く魚は引きも切らない。

「停電で飼うことができず、チョウザメ20匹を殺した」という福島の被災者からの報告には胸を痛めたという。

計画停電時の対処法など、さまざまな飼育ノウハウを持つ山崎さんは「飼うことに困ったら、処分せずにまずは相談を。被災地の魚は受け付けたいが、ただ飼えないというだけなら少し思いとどまってほしい」と話している。

個人で里親になるには、「おさかなポストの会」の入会金1万円や月会費500円が必要。ポスト運営を助ける「カンパ」も受け付けている。問い合わせは山崎さん電話090(3209)1390。申し込みはhttp://homepage2.nifty.com/gasagasaaqua/post.htmlから。

◆おさかなポスト 在来種以外の生物が多摩川に放流されて川の生態系が乱れるのを防ぐことなどを目的に設置。預かった魚は、引き取りを申し出た小中学校などの「里親」に渡している。個人でも里親になることができ、その数は約150人に達するという。

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