日本列島は20日、前線を伴った低気圧が発達しながら通過する影響で、北日本から西日本にかけて広い範囲で非常に強い風が吹いた。21日明け方まで続く見込みで、気象庁は突風や高波への警戒を呼び掛けている。
千葉県内で転倒するなどした5人が重軽傷を負ったほか、東京のJR御徒町駅では倒れた金属パイプに当たった女性がけがを負った。羽田空港、成田空港を発着する航空機の一部が欠航、鉄道でも関東や近畿などの新幹線や在来線で運転の一時見合わせや遅れが出た。
気象庁によると、20日の最大瞬間風速は、熊本県南阿蘇村で32・5メートル、高知県室戸市で28・9メートル、東京都心でも28・0メートルを記録した。東海と近畿では春一番が吹いた。21日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は北海道、関東、東海、伊豆諸島25メートル(35メートル)、北陸22メートル(35メートル)、東北、近畿、中国20メートル(30メートル)。