街並みの写真をデジタル処理で錦絵風アートに、中区で写真作品個展「横濱百景展」開催/横浜
社会 | 神奈川新聞 | 2011年4月26日(火) 10:54

横浜市在住の画家、森直実さん(62)の写真作品個展「横濱百景展」が25日、横浜市中区吉田町の「ギャラリーミロ」で始まった。伊勢佐木町や関内周辺のほか、戸塚、磯子などの街並みをデジタル処理で錦絵風に表現。色彩豊かな27点が、訪れる人の目を楽しませている。5月1日まで、入場無料。
昨年始まった横浜松坂屋の解体工事が撮影のきっかけだった。父親が伊勢佐木町で靴店を開いていたため、森さんは、幼いころから伊勢佐木町周辺に慣れ親しんでいた。
「子どものころの遊び場で思い出がたくさんある場所」だった横浜松坂屋が取り壊されることを知り、「寂しかったし、好きな横浜の風景を今のうちに撮っておかなければ」と思い立った。
昨年8月から市内中心部のほか、住宅街に残る古ぼけたアパートなど、日常の風景を数多く撮影。画像は画家としての感性を生かし、コントラストやトーンカーブを調整して錦絵風の色合いに仕上げた。今後、市内各所をめぐり、「横濱百景」としてまとめる予定だ。
森さんは「展示したのは昔ながらの横浜の風景ばかり。街への愛情や懐かしさを感じ取ってもらいたい」と話している。
午前11時~午後6時半(最終日は同5時まで)。問い合わせはギャラリーミロ電話045(263)0201。
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