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東日本大震災:長く続く戦いを一緒に戦いたい、岩手・山田町出身の警察官が被災地で活動/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2011年4月12日(火) 22:47

被災した古里への思いを胸に、東日本大震災の被災地で活動を続ける警察官がいる。岩手県山田町出身の中原署直轄警察隊・里舘良郁巡査(24)。「まだまだ続くであろう長い戦い。地元で頑張るみんなのためにも、微力だけどできる限りのことをしたい」。14日、三つ目の派遣地となる釜石市に出発する。

知っている古里の姿はなかった。透きとおった海、活気のある漁港、18年間の思い出が詰まった町…。「津波がすべてを奪ってしまった」。砂ぼこりが舞う道を進むと、懐かしい潮風に混じり、火事場特有の焦げ臭いにおいがした。

震災4日後の15日。県警派遣部隊の一員として山田町の地に立った。「空襲後の記録映画を見ているようだった」。みんな無事なのか。友だち、後輩、次から次へといろいろな顔が浮かんだ。無事が知らされた両親、兄、祖父母も心配になった。

不安を押し殺しながら行方不明者の捜索活動を続けていると、すれ違いざまの車が止まった。中学時代の柔道部仲間の母親だった。県警部隊として派遣されていることを伝えると、すぐに電話で友人を呼び出してくれた。

数分後、姿を現した友は笑顔を浮かべていた。「しばらく会わないうちに、方言がシャープになったんじゃないか」。苦しいはずなのに、軽口をたたき、何事もなかったように振る舞ってくれた。「いまだに信じられねえけど、やるしかねえよ」。建設業の友は、道を覆うがれきの撤去作業をしていた。「落ち着いたら飲みにいこう」。再会を誓い、別れた。

神奈川に戻っても心が離れることはない。「市場が再開された」「保育園に子どもたちの笑顔が戻った」。地元の明るいニュースを聞く度に、励まされている。釜石市では、遺体捜索や警戒活動などを行う予定だ。「東北人は我慢強く、結束力が強い。一緒に戦っていきたい」。巡り巡って、古里の復興につながると信じている。

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