1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 「笑いで元気を」、落語家・桂枝太郎さんが県内避難所で無償高座の希望者募集/神奈川

「笑いで元気を」、落語家・桂枝太郎さんが県内避難所で無償高座の希望者募集/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2011年3月30日(水) 11:19

桂歌丸師匠の弟子でもある真打ちの枝太郎さん=横浜市中区
桂歌丸師匠の弟子でもある真打ちの枝太郎さん=横浜市中区

東日本大震災で甚大な被害に遭った岩手県の出身で横浜市南区在住の落語家桂枝太郎さん(33)が、支援活動に奔走している。日々の募金活動に加え、来月28日に横浜にぎわい座(同市中区)で行う独演会の売り上げを義援金とするのを決めたほか、県内の一次避難所で無償の落語会を開きたいと考えている。枝太郎さんは「落語会を希望する避難所は、ぜひ声を掛けてほしい」と呼び掛ける。

岩手県奥州市の実家とは震災当日から丸2日間、連絡がつかなかった。「誰一人安否が分からず、一睡もできなかった」。報道が伝える「壊滅」という言葉に吐き気を催した。「俺の古里を、たった2文字で片付けないでくれ」。実家は避難所生活になったものの、家族全員が無事だった。

幼なじみ、同級生、駆け出し時代からの後援者、“元彼女”、担任の先生…。大津波に襲われた沿岸部の知人、数十人と不通が続く。知り合いは分かっているだけで、4人が亡くなった。

震災3日後に、同県大船渡市で落語会が予定されていた。「公衆電話に並んでまで、責任者が中止の連絡をしてきたんです」。大災害の渦中でも、人の迷惑を気に掛ける東北人の生真面目さ。いとしく、もどかしく、胸が詰まった。

当初、「落語のことなんて考えられなかった」。停電に不平を言い、買い占めに走る人たちが信じられなかった。「大勢が亡くなり、家を故郷を失っている。この温度差は何なんだ」。笑いは二の次、三の次に思えた。家でじっとしていると、おかしくなりそうだった。

宮城県気仙沼市出身で、祖母を失ったタレントのマギー審司さんらとともに、都内で募金活動を始めた。来月行う独演会を、チャリティーにすることを決めた。「今の自分にできるのは募金と落語くらい」。もし被災者が必要としてくれるなら、落語で少しでも元気になってほしい。

「自分にできることなら何でもやる。芸人仲間もみんな、協力してくれると言っているんです」。被災地を古里に持つ身だからこそ、伝えられる笑いがあると信じている。

落語会を希望する県内の一次避難所があれば、神奈川新聞社編集総務部電話045(227)0114まで。枝太郎さんへ連絡します。

【】

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング