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鶴見川往時の木造舟再現、「復活」へ市民グループが川面“散策”構想も/神奈川

社会 | 神奈川新聞 | 2011年2月19日(土) 11:38

「鶴見川舟運復活プロジェクト」で造られた舟「たちばな」と代表の長谷川さん=港北区
「鶴見川舟運復活プロジェクト」で造られた舟「たちばな」と代表の長谷川さん=港北区

かつて鶴見川で栄えた舟運。舟は貨物の運搬や交通といった人々の生活に欠かせないものだった。そんな川辺の風景の復活を目指すグループが往時の川舟を再現した。横浜市港北区を拠点に活動する「鶴見川舟運復活プロジェクト」は昨年11月、メンバーが木材の切り出しから組み立てまで手掛け、木造の舟を造り上げた。今年は、子どもたちを乗せて川を“散策”する構想も練っている。

東京都町田市から横浜市鶴見区へと流れる鶴見川。舟運は昭和初期ごろまで続けられていた。江戸時代、現在の港北区地域の特産品として知られた「寒そうめん」も舟で運ばれ、幕府御家人らに珍重された。

プロジェクト発足は2007年。きっかけは何げない思いつきだった。

「舟が浮かんでいたら、さまになるかなあ」。代表の長谷川武明さん(75)=同区=は、鶴見川の閑散とした様子に寂しさを感じていた。鶴見川を上り下りした川舟の存在を歴史の本で知り、舟造りを思い立った。長谷川さんに共感した有志が集い、手始めに08年5月、ボート式の舟を完成させた。

「伝統文化を子どもたちに伝えられたら」。都市化の中で残る自然と、そこで育まれた文化を次世代に残したい。長谷川さんは、港北区内の2軒の旧家に往時の舟が残っていると聞き、08年に仲間とともに現存していた舟をスケッチ。設計は、船舶設計事務所の佐々木宏さん(63)が担当。大工の棟梁(とうりょう)武田信治さん(81)を中心に、大工道具と作業場を借り、延べ約100人のメンバーで4カ月かけて造り上げた。

昨年11月に完成した舟は公募で「たちばな」と名付けた。新横浜公園(港北区小机町)の池で進水式を行い、親子連れら約80人が参加。昔ながらの舟を体験する貴重な機会に「また乗りたい」と好評だった。

長谷川さんは今、子どもたちを乗せ、川の生き物や植物を観察するイベント開催を思い描く。「川から町を見ると新たな発見がある。舟運の歴史や伝統文化を、子どもたちが感じてくれたら」

同プロジェクトは随時メンバーを募集している。問い合わせは長谷川さん電話045(542)3421。

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