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自殺対策の映像作品選評会、最優秀賞に女子大生の「おにぎり」/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2011年1月26日(水) 23:48

自殺対策の一つとして横浜市が募集していた映像作品の公開選評会が25日夜、同市中区の関内ホールで行われ、最優秀賞に都内在住の大学生、重川沙耶さん(22)の作品「おむすび」が輝いた。作品は自殺対策強化月間の3月に市内の映画館でシネアド(上映前の広告フィルム)として流され、かけがえのない命を守るメッセージを伝える。

大映しになった二つのおにぎりに、優しいナレーションが重なる。

〈つらかったら泣いたっていいのよ。形が悪くたって、しょっぱくたって、あなたがいる人生はきっとおいしい〉

15秒の映像は、日の当たる縁側に寄り添う中年夫婦のカットで終わる。

重川さんの作品「おむすび」は「誰もが親しみのあるものを題材に、人間を肯定する視点が心を打った」(特別審査員で映画監督の瀧本智行さん)と応募71作品から最優秀賞に選ばれた。

重川さんは東京工芸大で映像表現について学ぶ。サスペンスや男女の愛憎劇を撮ったことはあったが、卒業制作としてメッセージ性のある重いテーマに初めて向き合った。

「そもそも自殺について知識がなかった。なぜ自殺に追い込まれてしまったのか。その気持ちが分からなかった」

インターネットや本で調べ、自殺に向かってしまう人の多くがうつ病に苦しむなど、精神的に追い詰められていることを知った。「家族や友人、知人が話を聞くことができれば、気持ちを楽にしてあげることができるのでは」。おにぎりをモチーフにしたのは、ありきたりの日常の大切さに気付いたからだという。

この春卒業し、番組制作会社に就職する重川さん。賞状と賞金10万円を手に「すがすがしい気持ち。今後は、人を明るくさせるドラマづくりに携わっていきたい」。受賞作品を一番見てほしいのは、故郷の広島で寂しい思いをさせている母だという。

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