横浜市都筑区のマンション傾斜問題で、市は10日、マンション全4棟の地下部計22カ所で建築基準法違反となる施工不良が見つかったと発表した。
市は昨年8月、耐震基準を一部満たしていないとしてくい未達があった西棟を同法違反に認定している。
市によると、同法では鉄筋から壁や床などまでのコンクリートの厚さをそれぞれ定めている。22カ所の大半は、施工中に不要な鉄筋がコンクリート部分に残されたり、コンクリートが剥離したりしたため、規定された厚さを満たしていなかったという。
市は「建物の安全性には直接影響しない」と説明。同マンションは全棟建て替えが決まっており、4月から解体工事が始まる予定。