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イージス艦衝突事故公判、「注意していれば事故防げたはず」漁船遺族が心境吐露/横浜地裁

社会 | 神奈川新聞 | 2011年1月25日(火) 00:11

「2被告の公判供述の端々から、自分たちがミスを犯すはずはないという過信が透けて見える」。漁船乗組員2人が死亡したイージス艦衝突事故の論告公判で、検察側はあたごの責任を指弾した。法廷で被害者遺族が直接証言する機会はなかったが、遺族の1人は「あたごが注意していれば事故は防げたはず」と、やるせなさを募らせる。

事故で亡くなったのは吉清治夫さん=当時(58)=と長男の哲大さん=同(23)。公判提出証拠によると、哲大さんは明るい性格で積極的に漁を手伝い、治夫さんは跡取りができたことを喜んでいたという。

公判傍聴を続けた親族によると、治夫さんはアワビ採りの名人だった。カツオ漁に必要な疑似餌は、牛の骨を使って自分で器用に作った。後輩漁師に求められて作り方を教えた。「親切なところが慕われた。脳梗塞で倒れたがその後も漁を続けるなど、海への思いが強かった」

事故を報じたテレビ画面には、真っ二つに分断され、船首が海面から突き出した光景が映し出された。船首の特徴から、一目で清徳丸と分かった。いまでも時折、事故があった午前4時ごろに目が覚め、眠れないという。

弁護側の無罪主張に対し、検察側は論告で「被告の過信が事故を招いた最大の原因。人間がミスを犯さないということはあり得ない」とあたご側の人為的ミスを強調した。「漁船の2人は真冬の冷たい海に投げ出された。被告の無罪主張に遺族は衝撃を受け、怒りと悲しみは募る一方だったと思われる」とも述べた。

親族は論告後、「『あたごの過信』という指摘はその通り。あたご乗組員が注意して監視し、ちゃんと報告し合えば事故は防げたはず、という思いを強くした。もし刑事裁判で無罪になれば、誰が責任を負うんだろうか」と現在の心境を吐露した。

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