男児ポルノ愛好者グループによる強制わいせつ・画像撮影事件で、自然体験ツアーに参加した男児を狙った旅行会社の元社員の男(35)=大阪府東大阪市=らのグループが小型の「ウェアラブルカメラ」を使って盗撮していたことが10日、県警への取材で分かった。
別グループの小学校臨時的任用教員の男(45)=東京都立川市=は腕時計型ビデオカメラを使用していた。県警は隠し撮りを気付かれずに、両手を自由に使えるようにするためだったとみている。
捜査関係者などによると、旅行会社の元社員の男ら4人のグループのうち複数人の関係先から、手のひらに隠れるほどのサイズのウェアラブルカメラ3台を押収。ツアーに参加した男児が就寝中、見回りのふりをしてカメラを手の中に隠して撮影していたとみられる。隠し撮りされた男児の大半は被害に気付いていなかった。
旅行会社の元社員の男は看護添乗員として、同代理店とNPO法人が企画した子ども向け自然体験ツアーに約40回参加。県警の調べに対し、「オリジナルの画像や動画が欲しかった」などと供述している。無職の男(23)=埼玉県入間市=らグループの3人をNPO法人のボランティアに勧誘し、ツアーに参加した男児の裸を撮影したり体を触ったりするなどの行為を繰り返していた。
また、小学校臨時的任用教員の男は腕時計型のビデオカメラを使用。入浴施設で男児を撮影するなどしていた。