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「育児自信なくなり」生後12日の長男殺害で容疑の母親を逮捕/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2011年1月20日(木) 00:37

生後12日の長男を浴槽に沈めて殺害したとして、瀬谷署は19日、殺人の疑いで、横浜市瀬谷区宮沢2丁目、無職竹内澄子容疑者(41)を逮捕した。

同容疑者は調べに対し、「母乳の出が悪かったことで悩んでいた。育児が思うようにいかず自信がなくなった。自殺しようと思ったが、残された子どもがかわいそうだと思い、一緒に死のうとした」などと供述、容疑を認めている。

逮捕容疑は、18日午前9時50分ごろ、自宅で、長男の健剛ちゃんを抱きかかえて冷水を張った浴槽内に沈め、死亡させた、としている。

同署によると、外出先から帰宅した夫(48)が浴槽で冷水につかっている2人を見つけ、119番通報。健剛ちゃんは心肺停止状態で搬送され、病院で死亡が確認された。死因は溺死という。同容疑者方は夫と健剛ちゃんとの3人暮らし。健剛ちゃんは今月6日に生まれ、11日に母子ともに同区内の病院を退院して自宅に戻っていたという。

瀬谷署に殺人容疑で逮捕された竹内澄子容疑者は子育てに悩みを抱えていたという。

「生まれたばかりの命が失われ、やりきれない」。産後うつ病の支援などに取り組む関係者は一様に声を落とした。

同署によると、竹内容疑者は育児への不安感を募らせ、心中を図ったとみられる。「母乳の出が悪かったことで悩んでいた」「県内に両親が暮らしているが、高齢のうえ病気を抱えており、頼れなかった」。同容疑者はそう供述しているという。

横浜市こども家庭課によると、出産後に気分が落ち込み、疲労感を感じたり、食欲不振や不眠などに陥ったりする産後うつ病の罹患(りかん)率は、出産経験者の12~14%に上る。

同市内の産科医は「出産後にはホルモンバランスの乱れのほか、育児による生活リズムも変化する。周囲に悩みを打ち明ける環境がなければ、うつに陥りやすい」と指摘する。また「自発的に受診する人は全体の10%ほどで、潜在的な患者は多い」とみる。

産後うつ病が原因で、児童虐待やネグレクト(育児放棄)が引き起こされるケースも報告されている。同市では、周産期の母親の精神面をケアするため、各区単位で専門相談窓口を設けているほか、母子健康手帳にとじ込まれている、健康状態などを書き込む「出生連絡票」の提出を呼び掛けている。

助産師による家庭訪問や電話相談を受けられる仕組みで、2009年度は年間約3万2千人の出生数に対し、訪問件数は1万1174件を数えた。特に初産の母親からは「ミルクを飲まない」「眠らない」などの相談が多いという。

瀬谷区こども家庭支援課によると、今回のケースでは、連絡票の提出はなく、区への相談もなかったという。

同区の担当者は「一本電話してくれたら支援の手を差し伸べられたのだが…」と話した。

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