厚木市東町の仁愛会「近藤病院」が昨年秋、2回にわたって診療報酬を不正に請求していたことが13日までに分かった。一部はカルテも作成しなかったといい、近藤勉院長は「身内が入院した時のもので、正規の手続きを踏まなかった。申し訳ない」と釈明している。
同病院によると、昨年9月に病院勤務の長女(31)、同10月に妻(61)がそれぞれ1泊2日で入院し、内視鏡など10件近い検査を行ったとして、計約22万円を請求していた。
しかし、入院については一般病棟の病室ではなく、同敷地内にある院長の別宅だった。近藤院長は「厳密な意味で入院したことにはならないのかもしれない。入院のカルテや看護日誌も作らなかった」としている。
検査についても「家族だから特別に行った部分もある」としたが、伝票も血液検査やエックス線撮影など一部しか残っていないという。
近藤病院は1951年設立の厚木市内の老舗の病院。一般病床数112で、CTスキャンやマンモグラフィーを保有している。
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