平塚労働基準監督署は6日、労働安全衛生法違反(労災隠し)の疑いで、化学薬品製造業「マツオワークス」(茅ケ崎市)と同社社長の男性(58)を横浜地検小田原支部に書類送検した。
送検容疑は、昨年2月5日、平塚市内の化学薬品製造工場で、同社が受託した業務を行っていた作業員女性(63)が転倒、左手首を骨折し、約2カ月休業した。同法に基づき、4日以上休業する労働災害は、労基署に報告が義務づけられているが、同社は故意に怠っていた、としている。
同署の調べに対し、社長は「労働災害が発覚すると今後の受注に少なからず影響が出ると考えた」と故意に隠そうとした事実を認めているという。
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