勤務先の病院で医療用麻薬を持ち出して所持したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた横浜旭中央総合病院(横浜市旭区)の元勤務医の男(31)=同市都筑区=に対し、横浜地裁は6日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。
近藤宏子裁判官は判決理由で「手術時の鎮痛剤の残りを、自己使用目的で入手した態様は芳しくない」と指摘。9カ月にわたり月2、3度繰り返し使用していたとした上で、「刑事責任を減じる事情はない」と述べた。一方で、すでに病院を解雇されるなど社会的制裁を受けているとし、執行猶予が相当とした。
判決によると、男は昨年10月13日、同病院で、医療用麻薬である「レミフェンタニル」を含有する液体7・9ミリリットルを所持した。