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患者腹部に30センチ器具 茅ケ崎市立病院、置き忘れ

社会 | 神奈川新聞 | 2016年8月27日(土) 02:00

患者体内に残されてしまった腸を押さえるための手術器具(茅ケ崎市提供)
患者体内に残されてしまった腸を押さえるための手術器具(茅ケ崎市提供)

 茅ケ崎市は26日、市立病院(同市本村、仙賀裕病院長)で市内に住む70歳代の女性患者の卵巣などの摘出手術で使った、腸を傷つけないよう押さえるための「腸圧定ヘラ」(幅4センチ、長さ30センチ)を腹部に置き忘れる医療ミスがあったと発表した。

 女性患者は4日に手術を受け、11日に退院。24日に腹痛のため来院したところ、エックス線撮影で器具が残っていることが判明した。同日、摘出手術を行ったが、器具が絡まり腸閉塞(へいそく)を併発していたため、小腸の一部を切った。現在のところ術後は良好で、女性は9月中に退院できる見通し。

 会見した病院の説明では、手術前と腹部縫合前、縫合後の3回、器具機材の点数チェックを行うが、確認不十分だったという。その後、洗浄滅菌を行う中央材料室でも点数不足は見落とされた。再発防止に向け、手術室内のチェックを4回に増やし、材料室を含めリストを1点ずつ確認する方式に改めた。

 
 

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