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地球規模の課題知って 食糧・環境・都市問題…

社会 | 神奈川新聞 | 2016年8月26日(金) 02:00

途上国の食事などの写真を見ながら意見を交わす参加者=横浜国際協力センター
途上国の食事などの写真を見ながら意見を交わす参加者=横浜国際協力センター

 横浜市西区のパシフィコ横浜・横浜国際協力センターで25日、国際的な食糧問題や地球環境について考える「夏休み!地球市民講座」が始まり、高校生や大学生ら約40人が参加した。26日まで。

26日まで国際機関が講座 パシフィコ


 同センターに入居する国際機関を知ってもらおうと、4年前から市国際交流協会(YOKE)が主催。初日は開発途上国などで食糧支援と農業生産力の強化に取り組む2団体が活動を紹介した。

 認定NPO法人の国連WFP協会は、「栄養から考える飢餓」をテーマにワークショップを実施。参加者は途上国の食事を写真で見ながら、カロリーや栄養バランスをシートに書き入れた。栄養価がほとんどない食事もあり、「免疫力がなくなり、すぐに病気になる」といった声が上がった。

 講師の桜井裕介さんは「小さい頃に栄養不良になると発育阻害になるリスクが高い」と話し、世界食糧計画(WFP)が取り組む、妊娠から2歳までの千日間にわたる母子への栄養支援を説明した。

 国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所の渡邊和眞副所長はデータを示しながら、世界で栄養不足人口が減っている状況などを解説。一方で、気候変動などで生じる不安定な食糧価格が途上国の状況をより厳しくしているとし、「(FAOは)農業技術や資機材を提供し、持続的な生産力向上に協力している」と話した。

 高校1年の女子生徒(16)は「きちんとした栄養が取れないことで、負の連鎖に陥ることがよく分かった」と話していた。

 26日は、国際熱帯木材機関(ITTO)とシティネット横浜プロジェクトオフィスが、地球環境や都市問題の取り組みを紹介する。当日の申し込みも可能。参加費500円。問い合わせはYOKE電話045(222)1173。

 
 

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