県は23日、横浜市港北区、鶴見区の民家や公園など49カ所にあるウメやモモなど133本で、果実に被害をもたらす「ウメ輪紋ウイルス」の感染が見つかったと発表した。
師岡町梅の丘公園(港北区師岡町)のウメ11本でも感染が確認された。県は拡大を防ぐため、感染が確認されていないものも含めて公園にあるウメ27本全てを伐採、抜根する方針。公園を所管する横浜市は「伐採はやむを得ないが、梅の丘公園は名前に見合った形を考えていきたい」としている。
県農業振興課によると、同ウイルスはヒトや動物に感染することはない。感染すると葉にドーナツ状の輪が生じ、アブラムシ類によって媒介されるという。
国内では2009年4月に都内で初めて確認され、県内では同年7月に小田原市内で感染が確認されたのに続き2例目。県の5~6月の調査で港北区内のウメ1本に確認され、7月13~22日に農林水産省横浜植物防疫所と県で周辺エリアを調査していた。