6日午前10時50分ごろ、箱根ロープウェイ大涌谷駅舎内に設置された火山ガス濃度の計測器が規制値を計測したため、同社は早雲山-桃源台間の全線で運転を見合わせた。火山ガス濃度が規制値を下回り、安全が確認されたとして同11時45分に運転を再開したが、その後、再び規制値に達し、午後3時15分ごろから営業終了の同4時まで運休した。7月26日の全線再開後、火山ガスによる運転の見合わせは初めて。
同社によると大涌谷駅舎内の桃源台駅方面の乗降口に設置した計測器が二酸化硫黄の濃度0・2ppmを計測。同社は0・2ppm以上を計測した場合、運転を見合わせて様子を確認するとしており、今回はそれにならった措置と説明している。利用者で体調不良を訴えた人は確認されていないという。
また、大涌谷園地でも同日午後、二酸化硫黄の濃度が0・2ppm台を記録。注意喚起の基準値(0・2ppm以上)に達したことから、園地内で注意を呼び掛けるアナウンスが流された。関係者によると観光客らに混乱は見られなかったという。